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ガラガラの電車内で“わざわざ”隣に座ってきた女性。カップ麺を食べ始めた挙句“まさかの一言”に耳を疑った

車内はガラガラなのに隣に座ってきた女性

特急列車の車内 清水健一郎さん(仮名)は週に1度、特急列車に乗って通学していた。 「私は県外の大学に通っていました。4年のときは卒業に必要な単位は取得していたので、ひとり暮らしをやめて実家から通っていました」  平日のラッシュ時間を過ぎたころの特急列車はガラガラ。座り心地のよい席に座り、スマホゲームをしながら自分の時間を過ごしていたという。  ある日、ガラガラの車内に30代くらいの女性が隣に座ってきたそうだ。 「手にはお湯を注いだばかりのカップ麺を持っていました。座るや否や食べはじめたんです。私は『こんなに空いているのに、隣に座るんですか? しかもカレー味なんて臭いんですけど!』と言いたい気持ちを抑えていました」  すると、切符の確認をするために車掌が女性のところにきたという。「乗車券を拝見します」と声をかけられた女性だが、特急券を持っていなかったようだ。車掌が特急券の追加料金を請求すると、女性から出た言葉は“予想外”だった。 「そんなお金持っていません!」

「お金を貸してください!」と急に言われて…

「ないと言われましても」と車掌さん。次の瞬間、女性は清水さんに対してありえない要求をしたという。 「お金を貸してください!」  清水さんは「は?」と耳を疑ったが、女性が困った様子だったため、お金を貸すことにした。 「私は女性に『返してくださいね』と言いました。『今度返します。これが連絡先です』とメモ紙を渡されたんです。今思えば、知らない人にお金を渡した私もどうかと思いますよね」  友人には「それ詐欺じゃない?」と言われたという。清水さんは不安になり、メモ紙に記載された電話番号に連絡。案の定「この電話は現在使われておりません」とのアナウンスだった。  女性の名前も分からず、連絡先も使われていない。清水さんは“泣き寝入りをするしかなかった”と振り返る。 「大金ではありませんでしたが、今思い出してもイラっとします」 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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