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「自分へのご褒美」で失敗した人々

 仕事や家庭での疲れる毎日……そんな中で「自分へのご褒美」を励みに頑張っている人も少なくないだろう。しかし、“自分へのご褒美”はついつい、基準が甘くなってしまいがちだ。だが、基準が甘いだけではなく、中には風変わりな“ご褒美”を自分へ贈ってしまう人たちもいるようだ。

牛タン屋のメニュー。どうみてもはしごする食べ物ではない

「サッカーを観に行くのが生きがいで、地方へ遠征にも行くんですが、そこで毎回ご当地グルメを食べまくります。普段、質素だからいいだろうと思って。以前、仙台に行ったときは牛タン屋さんをはしごしました。ただ、その後の1週間くらいは更に食事が質素になりますけど……」(21歳・大学生)

 旅先で美味しいものを食べたい気持ちは分かるが、牛タン屋は、はしごするような食べ物ではないだろう……

「普段、あまり大きな買い物はしないんですけど、ボーナスが出ると、毎回下着を全部買い換えます。多いときには白のTシャツを40枚くらい。これが気持ちいいんです。古いのは一気に捨てます。冷静に考えればまだまだ使えたとも思いますけど、完全にストレス発散以外のなにものでもないです。でも、今後、考えた方がいいかもしれないと思いはじめているところです」(27歳男性・不動産)

 金額的にはさほどではないが、後悔をするくらいなら別の“ご褒美”を考えた方がよさそうだ。

「大学を6年かかって卒業したんですが、卒業時点で就職が決まってなかったんです。ただ、そういう状況になりそうだとは大分前からわかっていたので、卒業前にバイトで100万円を貯金していました。ですが、就職活動を頑張っている自分へのご褒美として、毎晩のように飲んでいたら4か月で100万円の貯金が底を尽きてしまい、『半年で就職を決めるんで!』とタンカを切って、辞めたバイト先に4ヶ月で戻りました。ちなみに就職が決まるまでには、それから1年半かかりました」(28歳・アニメ制作)

 もう少し計画性を持ってお金を使えなかったのだろうかと思うが、この計画性のなさが就職活動にも暗い影を落としたのかもしれない。

「仕事がきつい時期が続いて、それが終わったときにちょうど彼女とデートの約束があったんです。その時に勢いで、ヘリコプタークルージングを予約して東京の夜景を満喫しました。二人で約5万円。自分の給料を考えると、かなりの出費でした。勢いは怖いです(笑)」(26歳男性・経理)

 むむむ。彼女とヘリコプタークルージングとは、なかなか出てこない発想だ。勢いは怖いと後悔しつつも、結果として「彼女の自分に対する株が上がった」とのことで、結果オーライか?

ライターが購入した48万円のマッサージ機。ベッドに置いて使用するタイプ。

「心身ともに疲れていたときに、近くの健康ランドに行ったんです。そこでベッドに置けるマッサージ機を買ってしまいました。勧誘のおばちゃんのセールストークが上手くて、つい話し込んでしまいました。48万円なんですけど、48回の分割で金利なしのローンだったのでつい……。月に2、3回マッサージに行くと思えばいいかなと。でも、冷静に考えるといつ仕事が無くなるかも知れない身分で、48回のローンはやっぱりやらかしちゃったなという思いが大きいです。自分の人生史上、最高額の買い物です。親には絶対言えないですね(笑)」(27歳男性・ライター)

 自分へのご褒美と衝動買いが入り混じっている感じだが、マッサージで体を癒してしっかりと48万円分の元を取って欲しいところである。
 
 一口に“自分へのご褒美”と言っても、十人十色だが、どうやら、「衝動的に」「ストレス発散」というのが共通項のようだ。この記事を読んでいる読者の皆さんも、思い当たる節がある人は多いのでは? <取材・文/日刊SPA!取材班>




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