関わるには危険すぎる女性のタイプは?
女性も30歳ともなると、社会経験も積んで、個性が前面に出てくる年齢だが、なかには「一体、何があったの!?」とツッコみたくなるような不思議な迷走を始めてしまう女性も少なくない。読者諸兄の周りでもそんな女性を見かけたことがあるのではないだろうか。そんな『狂い始めた女の生態』について迫る!!
◆新しい出会いも英語力アップも、すべては「お導き」のおかげ!?
スピリチュアルにハマっている女性の怖いところは、一切の迷いがないところだ。悟りを開いたような表情は、穏やかであればあるほどに狂気を感じさせる。
シンガー・ソングライターとして活動していた朝倉美里さん(仮名・30歳)は、結婚して4年がたったころ、仕事にやりがいが感じられず、鬱気味だったという。そんなある夜、枕元に天使が現れ、こんなイメージを見せてくれた。
「恵まれない人たちの前でベルを演奏する中世の歌手がいて、すぐにそれは自分なのだと気づきました。そして、私を隣で見守る男性がいたんですが、それがどうしても今の夫ではない気がして……」
天使のお告げを真に受けた美里さんは離婚し、スピリチュアルなシンガー・ソングライター&ベル奏者として生きることを決意。
「多くの人を癒やすことにやりがいを感じる」という彼女だが、不明な理由で別れを告げられた旦那の傷は誰が癒やすのだろうか。
「毎日天使に相談している」と話すのは、アパレル会社勤務の中村香織さん(仮名・32歳)。ヘビー級体形の彼女だが、とにかく巨乳なため、男は寄ってきたが、寄ってくるのはDV男かヤリ捨て男。
男性不信に陥りながらも、SEXは毎日していた30歳の夏のこと。自分はこのままでいいのかと不安を抱えていたとき、知り合いに、マントラを唱えて天使のエネルギーを召喚するという、エンジェル・ヒーリングを紹介された。
「訓練するうちに、天使と会話できるようになった」という香織さん。今では「道に迷ったときや物をなくしたときに、イメージが届く」のだとか。それくらい自力で解決できそうだが、すっかり天使様の言いなりの彼女。天使様に行くように言われたスピリチュアル・セミナーでは初めてDVじゃない彼氏と出会えたと笑顔で語る。
金融機関に勤める坂井真理さん(仮名・30歳)は、通っていた英会話教室のアメリカ人教師から、“ヘミシンク”を聴きながら勉強するようすすめられたことをキッカケに、幽体離脱で海外留学してしまった強者。ヘミシンクとは、特定の周波数の音を組み合わせることで人の意識状態のコントロールを可能にする音響技術だとか。
「聞いているだけで体がフワフワして、今まで体験したことのない感覚でした。毎日続けていたら、ある日体が外に出たんです!」
幽体離脱した真理さんは、NYへ飛ぶように自らをコマンドし、脳内渡米に成功。ブラピ似のイケメンとめくるめく会話を繰り広げた彼女は、英語力もアップ。
「英会話教室での会話レベルも2段階上がりました!」という。
思い込みで幸せを引き寄せる生命力は相当頼りになるが、人の話を聞く耳は持っていない。関わるには危険すぎる地雷物件かも。
最近はタロットカードの一種のエンジェル・カードに興味があるという香織さん
最近では英会話のCDよりもヘミシンクのCDを聴いている時間のほうが長い
イラスト/ただりえこ
― なぜ女は30歳を境に狂い始めるのか?【6】 ―
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