月5万円はザラ!女の“自分磨き”の割に合わないコスト感
知り合いの地味目の女性(32歳)と話していて驚いた。
「美容院とかネイル、化粧品で……大体、月の美容代は5万円くらいにはなるかな」
まあ、今まで(興味がなく)じっくり観察してはこなかったが、よく見れば色白で肌はキレイだし、そういえば身なりはキチンとしているような。が、聞けば、彼女の部屋の家賃は6万円強。毎月、家賃並みのカネをそんなことに使っているのか!?
「あ、でも……私、ほとんど外食しないですし、交際費なんて月1万円もいかないし……」
確かに、当方が日々、飲み散らかしている酒・肴代を思えば、人様のカネの使いみちにとやかくいえる立場ではない。が、女の自分磨きコスト、そんなにもするものなのか!?
少々、気になり、周囲の女性たちに聞いてみたところ、「月1万円くらい」という声も多かった一方で……。
「月1回、ヘアサロンでトリートメントとカラー、カットをしてもらうのが2万円でしょ。ネイルが2万円。化粧品は大体まとめて買うので1回あたりは6万円くらいになりますけど、1か月あたり1万円ちょっとくらいですかね」(31歳・IT)
「美容院、ネイルサロン、シェービング、化粧品で大体月3万円ですね。ただ、今、全身の永久脱毛に通っていて、それが6回で52万円のコース。あとは歯のホワイトニングが1回あたり4万5000円くらい。永久脱毛がちょっとかかっちゃってるんですけど、これ以上の支出はありませんから」(29歳・広告)
調べてみれば、ネイル市場はこの不景気にあって2000億円市場へと成長(2010年・日本ネイリスト協会)。また、国内化粧品市場は全体が微減している中で、高価格帯は前年比超(2011年・富士経済)と、女性のあくなき欲望は日本経済をも動かしてもいるようで。
冒頭の女性は言う。
「いつもキレイでいないと、彼氏に浮気されたり、フラれちゃうんじゃないかって……。男性だって、彼女が自分のために努力してくれるというのはうれしいと思うんです」
そのほか、「いつまでも女でいたいから」「キレイにすることでストレス解消になるし、自分に自信が持てる」なんて、女性誌の惹句ママの声も。
「人は外見ではない内面だよ」などとキレイ事を言うつもりは毛頭ないが、その“いつまでも輝く自分”への固執に、焦燥や不安が見え隠れして、なんていうか正直、イタイ。
まあ、確実に言えるのは、彼女が嫁さんがきれいだろうと汚かろうと、浮気するときはするから、男。そう思うと費用対効果低いぞ。自分磨き。 <取材・文/小山武蔵>
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