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[田舎へ移住]を成功させる新法則【その8】

[田舎へ移住]に向いている人向かない人 「移住の定義もさまざまで、正確なデータを出すのは難しいのですが、自治体を介しての移住者は、ここ3年間で増加傾向に。しかも、30代に多いという傾向があります」 とは、全国の地方への移住や地方との交流をサポートする「JOIN(移住・交流推進機構)」の川上憲二氏。 「その背景には、移住希望者を細かくケアする自治体が増えていることもあります。”移住コンシェルジェ”や”定住アドバイザー”を置き、職探しから住居の斡旋、地元住民との付き合い方などのアドバイスを、一人の担当者がトータルでケアするところも多いですよ」 移住を考えている人が、こうした支援策をうまく利用するのは、ひとつの手ではあるが、何より重要なのは、「自分がそこで何をしたいか」だと川上氏は言う。 「実際、漠然と田舎に住みたいといった理由だけで来られる方は、うまくいかないケースが多いですね。まず、自分のしたいことを明確にして、それができる地域かどうか。基本は”場所”ではなく、 “やりたいこと”ありきです。のんびりしたいと言う人もいますが、田舎は本当にすることがないので、趣味のない人は逆にツラくなる」 そして、大前提として人付き合いは必須だと心得るべきだとも。 「田舎は人間関係が濃密です。都会では何千分の一、何万分の一の存在だったのが、田舎では顔の見える存在になるんです。当然、地域で担う役割も重くなる。頼れること、期待されることを楽しめる人はいいのですが、そうでなければ、都会に紛れていたほうが楽だということになるかもしれません」 ただ、いったん溶け込んでしまえば相談にも乗ってくれ、生活の面でも支えてくれるのはここまでに紹介してきた人の事例を見ても明らか。大切なのは、何が自分にとって幸せなのかを見極めること。成功の秘密は、そんな単純なことなのかもしれない。
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ニッポン移住・交流ナビ JOIN http://www.iju-join.jp/ 取材・文/加藤カジカ 澤田晃宏 田山奈津子 港乃ヨーコ 鈴木靖子(本誌)
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