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三世代・4人家族で協力しながら生活する山暮らしの魅力

―[山を買う楽しみ]―
「山を買う」のは、アウトドアの究極の楽しみ。山は自分だけのキャンプ場として、また週末を過ごす特別な場所として、誰にも邪魔されずに自由に楽しむフィールドとして、幅広い楽しみをもたらしてくれる。そんな山を手に入れた人たちが語る「山のある人生」の喜びとは?

狩猟セミナーがきっかけで運命の出会いを果たす

山を買う楽しみ

3世代で暮らす新井亮介さん一家。「父とはとても気が合う」という妻の翔子さんだけでなく、亮介さんと青木さん(義父)も実の親子のように仲がいい。ちなみに、翔子さんのお母さんとお姉さんは東京のマンションで暮らしているそうだ

【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます  話は5年前にさかのぼる。当時27歳だった新井亮介さんは、静かな山のなかに小屋を建てて暮らしたいという想いを抑えきれず、勤めていた大手企業を退職。広さ82坪の山を20万円で買い、秩父に移住する。地元の狩猟会社に職を得て、その会社が主催する狩猟セミナーの講師を務めたときに出会ったのが、のちに結婚する翔子さんだった。
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亮介さんと翔子さんがセルフビルドした小屋。目の前には生け簀がありイワナが泳いでいる

「会社を辞めて山で暮らし始めた時点で、もう結婚はできないのかなと覚悟しました。両親もそんな息子を見て、孫の顔はきっと見られないだろうとあきらめた様子でした」と亮介さんは笑う。  当時、翔子さんは父親の青木勝さんが週末を楽しむために買った500坪の山に立つ山小屋で暮らしていたが、高校生のころから都会生活にストレスを感じていたこともあり、完全に移住するつもりでいたという。
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青木さんが暮らす山小屋。もともと山林に立っていたものだが、手を加えて住みやすくしたという

「父は仕事の関係で週末だけ東京から通っていましたが、私は最初から移住を考えていました。実際に暮らし始めると周囲にシカがうじゃうじゃいることがわかり、罠猟免許を取るために参加したのが狩猟セミナーでした」と翔子さん。
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畑仕事は主に翔子さんがやっている。ビニールハウスは冬でも植物の苗を育てられるようにと青木さんが建てた

 セミナーから数カ月たったころ、SNSがきっかけでふたりは再会。いつしか交際へと発展する。狩猟セミナーに翔子さんと一緒に参加していた青木さんは、その帰り道に「あの講師は好青年だから結婚相手にどうだ?」と娘に話した。お互いに価値観が似ていることを初対面で見抜いていたのだろう。  たまたま移住先が同じという縁で出会ったふたりだったが、亮介さんが青木さんの高校の後輩だということも判明。またしても不思議な縁を感じたという。

結婚後、400坪の山を買い増しカフェを開業

 その後、亮介さんと翔子さんは、翔子さんが暮らす土地の隣地に買い増した広さ400坪の山で、ふたりが一緒に暮らすための小屋をセルフビルドし、2019年5月にめでたく結婚。翌年3月には長男の善(ぜん)くんも誕生した。ちなみに、亮介さんが最初に暮らしていた小屋は、その後の台風で壊れてしまったため、残念ながら現在は使っていないそうだ。
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板で囲った砂場で遊ぶ善くん。善くんの顔を見たくてカフェに立ち寄る登山者もいるそうだ

 ふたりが小屋を建てた山林には、秩父のシンボルである武甲山に登る人向けの茶屋が残っていたため、翔子さんはここを改装してカフェに開くことにした。
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武甲山の登山道の起点近くにあるカフェ「LOGMOG」。登山者用駐車場にクルマを止めてカフェを利用する人も多い。営業は冬季以外の土・日・祝日の10時〜15時

「父にも協力してもらって、山に生えていた木を自分たちで製材して床を張りました。人気メニューは鹿肉入りソーセージを使ったホットドッグなので、一度食べに来てください」(翔子さん)
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三世代・4人家族の山暮らしの魅力は、ほどよい距離感
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