雑学

“暴走したブスを許せない”人々の証言集

イラスト/ただりえこ

 人はブスに厳しい。「芸能人の名前 ブ」と検索窓に入れれば、ほとんどの場合「ブス」と予測変換に出てくる。別段その芸能人がブスでなくとも、“ブスに見える点”をせっせと探されては批判されている。また、合コン解散後の電車内もたいがいだ。筆者は、合コン帰りと思しき男性集団の間で、「端に座ってたのはA5ランクのブス」と格付けトークに花が咲いていたのを目撃したことがある。気の毒に、“端に座ってたブス”は牛扱いである。

 しかしだ。世の中、何の罪もないブスばかりというわけではない。周囲を苛立たせる言動で暴れまわるブスが一定数いるという主張もある。そう主張する人たちによると、どうやらブスであることが“苛立ち量”の割り増しを担っている模様。そんな“暴走したブスを許せない”という人々の証言を集めてみた。

◆恋愛アドバイザーブス

「女のコ集団で恋愛トークをしているときに、占い師気取りで恋愛アドバイスをするヤツがいました。顔はジャバ・ザ・ハットにそっくりのブス。『あなたってほんとに男運ないわね』とか、『運命は自分で掴み取るもの』と訳知り顔で語るけど、どう見てもその容姿じゃお前たいした恋愛経験ないだろう……と聞いていてイライラ。“恋愛アドバイザー”的な役割って顔がキレイじゃないとまるで説得力ないですよね(笑)」(25歳・女性・銀行)

◆谷間強調ブス

「職場に、自分がかわいいことを過剰にアピールするブス(35歳)がいます。帰りが遅い仕事なのですが、『こんなに遅く帰ったらマンションの人にキャバ嬢と間違われちゃう』と言ったり、男だらけの打ち合わせに参加するときには、『女の子一人で危険じゃないかな?』とフロア中に聞こえる大声で言ったり。そのブスの厄介なところは、スタイルだけいいところ。顔はカエルみたいなのに、体には負の要素がまったくなくて、ある意味珍しい生き物です(笑)。だから勘違いしてるんでしょうね。毎日谷間を強調した服を着て、初対面の人には、『AV女優の○○に似てるってよく言われる』と間違った方向のエロアピールも欠かしません」(33歳・男性・IT)

◆ジャイアンブス

「前の会社で、ジャイアンのような体格をした同僚に理不尽な仕打ちを受けました。体格がジャイアンなら、性格も顔もジャイアン。私は声が高いんですが、その喋り方が気に入らなかったらしく、トイレに呼び出されて『ブリッコ! 大して可愛くもないのにムカつく』などとお小言を言われた挙げ句、1ヶ月にわたってトイレで喋り方を直させられた。最終的に、『(仕事で必要なときを除いて)二度と職場の男性と喋りません』と誓約書を書かされ、そのジャイアン女が恋してる他部署の先輩とは、『絶対に目を合わせません』という宣言をさせられました……」(25歳・女性・広告)

◆古着ブス

「とにかくブスが古着を着ていると最悪。カラフル・ポップ・ロックの3拍子で論点をボカすタイプのブスですよね。深層心理では自分がブスであることを知りつつ、そことは一切向き合わず、形無き“個性”のみをアイデンティティにしてしまっているからイタい。また、闇が深ければ深いほど服装は派手になっていきがちのようにも感じています……何を隠そう、私がかつてそうだったからです。ブスであることを誤魔化すために派手な古着ばかりを着ていた。レディ・ガガもこのタイプかもしれませんね。ガガには奇跡的に才能があったからよかったですが、たいていの古着ブスは才能なんて無いですから……」(22歳・女性・フリーター)

 もはや、古着ブスまで来ると言いがかりのような気もしてくるが、こうして並べるといずれも、美人であればここまで厳しい見方をされなかっただろう。顔が美しければ、古着はもとより、占い師を気取ってアドバイスしていても、谷間を強調していても、ここまでの“残念感”は漂わなかったはずなのに……。

 美醜という評価軸は、自らどうしようもない部分も多いだけに、残酷である。 <取材・文/もよもよ>




おすすめ記事