雑学

長生きしたければ理想は“一日四食”!?

最新の若返り法としてセンセーショナルに発表され、その著作も軒並みヒットしている“一日一食”健康法。その根拠、理論の矛盾・間違いについて、精神科医の和田秀樹氏に聞いた

◆長生きしたければ理想は“一日四食”

和田秀樹氏

和田秀樹氏

「一日一食の生活は確かに誰でもやせるでしょうが、健康になる根拠は乏しい。圧倒的に栄養分は足りていませんから、基礎代謝は下がり老廃物をため込みエネルギーが燃やしにくい体になります。むしろ、老化が早く進む結果になるでしょう」

 とは、精神科医の和田秀樹氏だ。

「空腹状態が続くとノルアドレナリンが出て交感神経優位の状態になります。確かに、記憶力などは高まるので受験生や仕事をバリバリしたいときにはオススメですが、攻撃性を高めて動物的にしてしまうのはいかがかと。そもそも人間は肉食動物ではないですし…」

 そこで氏が提唱するのは一日四食という変則的な食事法。

「臓器にはそれぞれ活発に動く時間帯があるので、それに合わせること。朝や昼は、肝臓がタンパク質を分解しやすいので肉類を多めに。そして、15時前後には膵臓が活発になります から炭水化物を取ること」

 三時のおやつという言葉は理にかなっているとか。米やパンをおやつ代わりに食べるのが理想だ。

「そして、夜は体にエネルギーが溜まりやすいのでサラダなど軽めにしましょう。一日四食は食べすぎかと思われますが、今世界の医学トレンドでは“ポッチャリ”が長生きする。そもそも日本人の長寿化は戦後になって、栄養状態が改善したから。でも、まだまだ栄養は足りていないので、もっと食べるべきです」

 例えば、日本人が一日に食べる肉類は90gと言われているが、150gまで食べても問題ないとか。

「もともと豚肉を食べる習慣があった沖縄県民が日本人で一番長生きです。そして、さらに長生きなのはハワイの日系人。日本人の体格でも必要な栄養素をきちんと摂取すれば、長生きをする証明になっています」

 肥満の基準を示すBMIは22が標準体重と言われているが、氏曰く25が長生きする水準だそう。一日四食で長寿の健康体を目指すべし!

【和田秀樹氏】
精神科医。’60年、大阪生まれ。アンチエイジングとカウンセリングに特化した「和田秀樹こころと体のクリニック院長」を務める

取材・文/SPA!「健康の常識を疑え」取材班 撮影/大澤邦彦 図版/斉藤真弓(POSITIVI)
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