「体が欲するままに食べる」が最強の健康法ってホント?
◆現代人が誤解しがちな“食と健康”の知識
「一日一食のような健康法が支持される背景には、“肥満=悪”とする現代人の思い込みがある」。我々が誤って解釈しがちな健康知識を高須氏が詳説。
【誤】徹底した食事管理が健康&若返りの秘訣
↓
●若々しく元気に過ごすには、体が欲するままに食べてストレスをためないこと!
「健康や若返りのために食事制限や断酒を実行しても、なんの効果もありません」と断言する高須氏。なぜなら、現代人にとって健康の大敵は“ストレス”。ストレスを撃退するには、“食べる”という本能に規制を加えてはならないというのだ。しかし、それでは栄養バランスが乱れそうだが……。
「興味深い実験結果があります。さまざまな食べ物を並べ、幼児たちが食べる様子を長期間観察したところ、ある日はパンだけ、ある日はお菓子だけと、食べ方にはムラがありました。でも、1週間後のトータルの栄養摂取量を分析すると、合理的なバランス食を取っていたことが判明したのです。つまり、人間の体はそのときに必要な食べ物を摂取するようにできているということ。極端な好き嫌いや体の変調がなければ、体が欲するままに食べて大丈夫なんです」
“栄養の常識”に従って規律正しく食べていても、そのストレスで各器官の働きが鈍ってしまっては元も子もない。体の声を信じて、好きなものを食べたいときに好きなだけ食べるべし!
◆ファッション業界に変化!?美の基準も「やせすぎはアウト」に
’06年にブラジル人モデルが拒食症で死去した事件以降、ファッション業界では“やせすぎモデル問題”の議論が過熱。「スリムすぎるモデルや女優を称賛するのはいけないのではないか?」というふうに、潮流が変わり始めているという。
それを象徴するのが、ファッション誌『VOGUE(ヴォーグ)』が今年5月に発表した各国編集長による共同声明。不健康なほどやせたモデルに憧れた読者が無理なダイエットに走ることを防ぐために、「摂食障害のように見えるモデルを起用しない」など、女性の理想的なボディのイメージをより健康的なものにする編集方針を打ち出したのだ。
『VOGUE』の影響力の大きさを考えると、巷の女性がダイエットに執着しなくなる日も、もしかしたら近いかも!?
【高須克弥氏】
’45年、愛知県生まれ。医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。近著に話題の健康法の間違いに鋭く切り込んだ『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)
― アナタが信じるその健康法は間違っている!【3】 ―
|
『その健康法では「早死に」する!』 あの高須克弥が話題の健康法&ダイエットに警鐘を鳴らす! ![]() |
この特集の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
SNSで流行「#ドカ食い気絶部」の危険な実態。「ドカ食いなしではなかなか寝れない」23歳女性の心の闇
巻き肩解消で肩こりゼロ!健康とボディメイク効果を高める「究極の筋力トレーニング」
「筋トレ初心者ほど選ぶべき種目」はどれ?人気パーソナル・トレーナーが「無理なくボディメイクを続けるコツ」を伝授
1年で13kg痩せた管理栄養士が教える、「ランチを食べすぎた夜」の健康的な“コンビニ飯”の選び方
50代の歯科医が“3か月で11kg”痩せた方法とは?食事の5分前にやるだけで「リバウンドなく体形を維持できています」
「休む」を改革せよ!医学博士が教える最強の休息法5選
「病気ではないのに、体がずっとダルい人」がまずは取り入れるべき“3つの習慣”
「健康診断をサボり気味の人」のほうが長生きできる!? “正常値の維持”にメリットはない
「体重が5kg減って喜んでいたら…」元『とくダネ!』フジアナウンサーが患った“大病”の前兆
陸上自衛隊初の心理幹部が教える「強メンタル」のつくり方。感情の乱れを静める“DNA呼吸法”とは