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30代サラリーマンのストレス解消術“ネカマ復讐法”とは?

◆オレ流ストレス解消術  過酷なノルマを命じる鬼上司に、何かと口答えする直属の後輩。マッドな同僚に翻弄される30代サラリーマンは少なくない。日々、すり減る己の魂をいかにして浄化しているのか。まずはポジティブなストレス解消法から紹介しよう。  上司から「契約が取れるまで帰社するな」と罵倒される、証券会社勤務の柳沢さん(仮名・38歳)は、夢を見ることでストレス解消。その方法がスゴい。睡眠中に夢を自在に操り、憎き上司を蹴落として自分が社内のエースになる夢を見ることで、成功イメージを毎夜膨らましているというのだ。江原啓之のような笑みをこぼす柳沢さんに続くのは、同じ会社の同僚・山里さん(仮名・31歳)。 「僕の場合は乾布摩擦。心身を強くするために、社会人になってから365日、毎日やってます。早朝、乾いた布で体をこすっていると、会社のストレスなんて吹き飛びます。体中に血がみなぎってきて、『よっしゃー!!』ってね(笑)」  先人たちの知恵をストレス解消に取り入れているというわけだ。そんな2人を尻目に、実害を加えることで、発散している男たちも多い。  玩具メーカー勤務の平本さん(仮名・32歳)は、5歳年上の上司から口撃される日々。その内容は「おまえ、服に気を使え!」。この上司、ファッションにうるさいチャラ男なのだ。彼いわく、メトロセクシュアル系。生態はこの場では譲るとして、いかなる復讐をしているのか? 「ネットIT系好きの上司の志向性を逆手にとり、ネカマになりすまして近づいています。ツイッターで『きっとオシャレな方なんでしょうねー』なんてテキトーに甘くささやいて翻弄。小雪似の女性の写真をネットから拝借し、捨てアドレスを使い、フェイスブックで『先輩、お久しぶりです』とかね(笑)。翌日、『最近調子よくてさぁ』とうそぶく上司を見ながら、ニヤニヤしてますよ。どんな悲惨なオチを作ろうかって」  名づけて、ネカマ復讐法。そんな彼に続くのは、食品メーカー勤務の鈴本さん(仮名・38歳)。相手は自分を見下している後輩女。復讐の場は新宿二丁目。馴染みのゲイバーに連れて行き、ママに本気で罵倒してもらうという。 「こんな生意気な女、誰からも愛されない。キャリア気取りの閉じホタテがお似合いよ」とまで、言わせるそうだ。次第に自我が崩壊していく後輩女。そんな姿を見て、彼はほくそ笑んでいるという。  最後は北島さん(仮名・30歳)。司法書士事務所に勤務する、見た目、草食系の復讐人だ。司法書士になるべく、事務所で雑務をこなしながら、勉強する日々。司法書士の先輩から「おまえじゃ絶対、ムリ!」と言葉でいじめられる日々。彼のストレス解消法は、実にシンプル。いつでも社内で実行可能な奥義だ。悪口を言われてもヘラヘラと対応。その後、上司が後ろを向いた瞬間に……全力で睨む! そう、睨むのだ。眼光鋭いその目は怨念を込めたメデューサ。鬼上司はもとより、ほかの社員にもバレないように睨むドキドキ感も「クセになっています」と、高笑いするのであった。  ストレス解消法は十人十色。さて、アナタはどうする!? 取材・文/佐口賢作 紺谷宏之 上野 聡(ミドルマン) 池田達哉(本誌) イラスト/テラムラリョウ 図版/山岸 全(ファクトリーウォーター) アンケート協力/メディアパーク ― [職場のストレス]を消し去る技術【6】 ―
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