更新日:2015年12月07日 18:30
仕事

ストレスに効く昼食の取り方

◆東洋医学に学ぶ
マダム晴子氏

マダム晴子氏

 風邪をひいたときにはしょうが、みかん。精力減退を感じたらうなぎ、スッポン。体力を補いつつ、それらの症状を和らげる食べ物の存在はよく知られるところだが、ストレスを感じたときに効果のある食材……というとなかなか思い当たらない。ヘタすると過食や摂食障害にも繋がりかねない性質のものだけに、ストレス下での食事選びは慎重にしたいものだ。東洋医学、薬膳療法に精通したマダム晴子氏に話を聞いてみた。 「中国ではいわゆるプチ鬱状態を肝気鬱結(肝鬱)といいます。文字どおり、血と気の巡りが肝臓でせきどまっているわけです。だからストレスを感じたときには、『疏肝解鬱』を目的とした食事が有効です。肝をサポートし、肝気を通すことで肝の高ぶりを抑える食材を選ぶことがポイントです」  仕事の忙しい合間に買い物や料理をこなすのは物理的に難しいという人のために、昼飯時に外食で補えるメニューを教えてもらった。 「総合的に見て、カジキマグロが王様です。肝鬱には酸味も効果的なので、酢飯の上にヅケが載った鉄火丼、大根の漬物、シジミ汁が理想的です。ファストフードではフレッシュネスバーガーと生搾りのグレープフルーツジュースをセットで。中華料理はレバニラ炒め定食、セロリとイカの炒め物にジャスミン茶もオススメです」  医食同源の意識が高い中国人は、常に自分の体調の異変を測り、食事として体内に取り入れることで根本的な回復を目指す。ツラい職場で失った笑顔と活力は食生活で取り戻せるのだ。 【マダム晴子氏】 日本人のセックスレスを解消させるために来日した華僑の夫を持つ香港マダム。医食同源をベースに「エロスの薬膳」を明朗解説 ― [職場のストレス]を消し去る技術【5】 ―
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