【スキマ時間の管理術】手帳とスマホに同じ予定を書き込め!
さまざまなところで手帳術の特集が組まれており、その活用術には感心する。だが実際、第一線で活躍する著名人たちは本当に手帳を使っているのだろうか。その疑問を投げてみたところ、全員に共通していたのは、デジタル化に移行していたこと。さらに、その使い方は実に合理的だ。これぞリアルなビジネスマンの手帳活用術。賢人たちの管理の中身を学べば、2013年は飛躍できるかもしれない!
◆手帳とスマホに同じ予定を書くことこそ確認作業になる
3つの大学で教鞭を執りつつ、自身も大学院の修士課程で授業を受けながら、月に1冊ペースで本を出版する常見陽平氏。多忙ながらも、週刊SPA!にも度々登場するなど、取材の時間は常に捻出してくれる常見氏の、手帳を使った時間管理術について聞いた。
「僕はサラリーマン時代から、ずっと能率手帳を使ってきたんです。最近好んで使うのは、このバーチカルタイプのもの。バーチカルは、30分刻みで目盛りが振られているのがポイント。手帳をひと目見れば『今、自分に残っている時間は何時間なのか』がすぐわかりますからね。この手帳と、スマホやPCで見られるGoogleカレンダーを併用してます」
常見氏の日課は、毎朝起きたら、アナログの手帳に書き込んだ予定をGoogleカレンダーに写すこと。予定を二度記入するという行為は、面倒ではないのだろうか。
「全然そんなことはないですよ。僕は毎日『今日の自由時間は何時間ある』と把握できていないと嫌なんです。この手帳から手帳へ書き写す作業をすると、『僕が今日やらなければいけないこと』や『自由時間』を意識することができる。すごく大切な時間なんですよね」
自分が何時間持っているか、常に意識しているから、ダラダラと過ごさず、有効活用ができるのだ。
「また、どんなに忙しくても、絶対に予定を入れない日を週に1日つくる。そしてどうしてもやりきれなかった仕事やアポをその日に入れ込んで調整します。でも、好きなバンドのライブや旅行など、絶対外したくない予定は、先に手帳で目立つように囲いをつけてキープします。手帳は『スケジュール管理』以外にも、『夢を叶える』という側面もありますから。単に時間の効率や能率のためだけでなく、自分のやりたいことを実現させるためのツールでもありますからね」
自分のやりたいことを達成するためにも、手帳で上手に空けた時間を最大限有意義に使う。それが、管理上手への道なのだろう。
【常見陽平氏】
就職ジャーナリスト。著述家。実践女子大学・白百合女子大学・武蔵野美術大学非常勤講師。著書に『僕たちはガンダムのジムである』、共著に『女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座』など
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