更新日:2013年11月13日 09:07
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芸能関係の副業をするOLが増えた理由

 今や副業は珍しくない時代だが、美女として生まれてきた女性たちはどうか。本来なら、その顔をウリにした仕事を正業としてもよさそうなものだが、彼女たちは普段、OLとして働きつつ、副業としてモデル、アイドル、キャバクラなどを続けている。SPA!ではその事情を彼女たちに思い思いに語ってもらったのだが(https://nikkan-spa.jp/517089)、社会学者の阿部真大氏は、OLをしながら副業をこなす美女たちを「不景気の中で育った今の若いコは本当にシビア。我々アラフォー世代に比べると驚くほど冷めたところがある。前提として『現状が続く』とは思っていないので、安定した収入が得られる職を安易に捨てたりはしません」と分析。こうした志向はなにも女性に限ったことではないという。
阿部真大氏

阿部真大氏

「作家の朝井リョウ氏(24歳)が象徴的で、直木賞を取ったにもかかわらず、会社員を続けています。こうした形が若者の間でひとつのロールモデルになっている。一方、オアシズの大久保佳代子さんのケースを挙げている人もいますが、彼女は望んでOLと芸人を両立させていたわけじゃない。そのへんが今の女性とは大きく違います」  また、OLをしながら芸能関係の副業をする女性が増えたことに対しては、「芸能界への憧れの形が変わった」と言う。 「業界人のライフスタイルへの魅力が薄れ、六本木で豪遊したいとか有名人と飲みたいという夢は持ちません。たとえ副業が華やかな世界でも収入が増えても地元の友人と遊びたいと思うわけです。要は、『あまちゃん』のアキみたいなものですね。ただ、現実を見ているという点では決して悪いことではないと思いますが」  安定志向の美女は悪くはない。 【阿部真大氏】 独自の若者論を展開する社会学者。甲南大学准教授。著書に『地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会』(朝日新聞出版)など 取材・文/高島昌俊 青柳直弥(清談社) 小野麻衣子(本誌) 撮影/岡戸雅樹 渡辺秀之 岡崎隆夫 ― [美人OLの副業]を覗き見る!【5】 ―
地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会

今ドキの若者は東京を目指さない?

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