ドヤ顔でとにかく喋る! ムネリン流英語習得法
5月26日のオリオールズ戦で、メジャー初のサヨナラ安打を放ったムネリンこと川崎宗則。チームメイトから手荒い祝福を受けると、地元ファンを前にしたインタビューではレポーターからマイクを奪い「アイム、ジャパニィィイズ!(俺は日本人だぁぁ!)」と絶叫。その後、ポケットから謎のメモを取り出し、片言の英語でチームメイトへの感謝を述べた爆笑インタビューは、全米のスポーツニュースで大々的に取り上げられ「史上最高のヒーローインタビュー」と話題になった。いったいあのメモ帳には何が書かれていたのだろう。
「香取慎吾の『ベラベラブック』(ぴあ)の1巻と2巻をロッカーに置いていて、試合の中断中とかにはチームメイトをつかまえては、発音をチェックしてもらってるんです」
しかし、このインタビュー、サヨナラ安打で気を良くした本人には不満のできだったという。
「失敗です。最後に“チェスト!”(薩摩藩のかけ声)を言いたかったんだけど、その前にチームメイトから水をかけられて……まだフレーズを用意していたのに悔しいです」
気になるメモは、昨年英会話に通っていた際に、いつの日か訪れるだろうヒーローインタビューに備え“すべらない”フレーズの数々を手書きでメモしていたものだという。
「田口(壮)さんが現役時代、英語でインタビューに答えていてカッコイイなと思ってました。それでインタビューを妄想しつつ、想定問答を作っていたんです。でもよく考えたら、相手の質問のフレーズが違うかもしれないから、賭けですよね(笑)」
そして夢にまで見たヒーローインタビュー。しかし、さすがのムネリンもビビってしまったという。
「メモの中身が頭に入ってると思い手ぶらでやろうと思ったんだけど、結局メモを持って行っちゃったんです。それでいざ、あの場面になったら頭真っ白で言葉が出てこない。自分の小心者っぷりを責めましたね」
それでも川崎のタレント性に目をつけた現地メディアからは、インタビューのオファーが殺到。
「ファンタスティック・エブリデイ(毎日が最高さ)!」や「イッツ・ノット・オーバー・イェット(まだ勝負は終わっちゃいない)!」などのフレーズをドヤ顔で連発し、インタビューアーを爆笑させたのは前述のとおり。
失敗を恐れず、生きた英語を誰彼ともなく発声する、これぞムネリン流の英語習得法なのだ。
10/29発売の週刊SPA!「川崎宗則が語る[ムネリン現象]10の真実」では、激動のメジャー2年目のさらに詳しい舞台裏を明かしている。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
|
『ベラベラブック〈vol.1〉』 とにかく英語をしゃべりたい人のための香取慎吾式丸暗記英会話本 ![]() |
![]() |
『週刊SPA!11/5号(10/29発売)』 表紙の人/舟山久美子(くみっきー) 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
【関連キーワードから記事を探す】
今季の大谷翔平「5つの変化」が“成績伸び悩み”の要因か…「右方向への打球が急増」「打撃妨害ゼロ」が意味するものは
「敬遠されない」大谷翔平に“明らかな異変”…初球打率.133「消極的打撃」がもたらす“負の連鎖”
「制球難」佐々木朗希の“救世主”が攻守に不振…ドジャースが迫られる「究極の選択」とは
佐々木朗希「ロッテ時代をしのぐ“過保護ぶり”」のワケ。ドジャース先発陣“崩壊寸前”で佐々木が背負う「期待と重圧」
新庄監督が苦言…“裏切り移籍”と波紋を呼んだ上沢直之の「日ハムとの直接対決」はいつになるのか
イチロー、マエケンは言うことなしの1年。ムネリンは…【日本人メジャーの通信簿2016ナ・リーグ編】
投手イチローがメジャーに与えた衝撃の大きさ【日本人メジャーリーガーの通信簿2015:野手編】
5度目の昇格を果たしたムネリンの“この1年”――大好きな野球を楽しむ。それしか考えていない
2014年のロイヤルズを象徴した選手・青木宣親。移籍1年目の快進撃
ムネリン、張本氏と“初対決”。「喝!」ならぬ「チェスト!」を連発