更新日:2013年10月29日 18:21
スポーツ

ドヤ顔でとにかく喋る! ムネリン流英語習得法

川崎宗則

現地の人気番組で『ベラベラブック』を片手に、覚えたてのフレーズを連発。インタビュアーに「愛してる」「いいね!」など日本語をレクチャーする場面も

 5月26日のオリオールズ戦で、メジャー初のサヨナラ安打を放ったムネリンこと川崎宗則。チームメイトから手荒い祝福を受けると、地元ファンを前にしたインタビューではレポーターからマイクを奪い「アイム、ジャパニィィイズ!(俺は日本人だぁぁ!)」と絶叫。その後、ポケットから謎のメモを取り出し、片言の英語でチームメイトへの感謝を述べた爆笑インタビューは、全米のスポーツニュースで大々的に取り上げられ「史上最高のヒーローインタビュー」と話題になった。いったいあのメモ帳には何が書かれていたのだろう。 「香取慎吾の『ベラベラブック』(ぴあ)の1巻と2巻をロッカーに置いていて、試合の中断中とかにはチームメイトをつかまえては、発音をチェックしてもらってるんです」  しかし、このインタビュー、サヨナラ安打で気を良くした本人には不満のできだったという。 「失敗です。最後に“チェスト!”(薩摩藩のかけ声)を言いたかったんだけど、その前にチームメイトから水をかけられて……まだフレーズを用意していたのに悔しいです」  気になるメモは、昨年英会話に通っていた際に、いつの日か訪れるだろうヒーローインタビューに備え“すべらない”フレーズの数々を手書きでメモしていたものだという。 「田口(壮)さんが現役時代、英語でインタビューに答えていてカッコイイなと思ってました。それでインタビューを妄想しつつ、想定問答を作っていたんです。でもよく考えたら、相手の質問のフレーズが違うかもしれないから、賭けですよね(笑)」  そして夢にまで見たヒーローインタビュー。しかし、さすがのムネリンもビビってしまったという。 「メモの中身が頭に入ってると思い手ぶらでやろうと思ったんだけど、結局メモを持って行っちゃったんです。それでいざ、あの場面になったら頭真っ白で言葉が出てこない。自分の小心者っぷりを責めましたね」  それでも川崎のタレント性に目をつけた現地メディアからは、インタビューのオファーが殺到。 「ファンタスティック・エブリデイ(毎日が最高さ)!」や「イッツ・ノット・オーバー・イェット(まだ勝負は終わっちゃいない)!」などのフレーズをドヤ顔で連発し、インタビューアーを爆笑させたのは前述のとおり。  失敗を恐れず、生きた英語を誰彼ともなく発声する、これぞムネリン流の英語習得法なのだ。   10/29発売の週刊SPA!「川崎宗則が語る[ムネリン現象]10の真実」では、激動のメジャー2年目のさらに詳しい舞台裏を明かしている。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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