ファンもアイドルも地獄!? C級イケメンアイドルの現場
“C級イケメンアイドル”の現場が狂乱の一途を辿っている。これまでの男性アイドル市場に飽き足らない女性ファン層が、素人に毛が生えたような彼らに熱狂的に食らいついているのだ。その実態を探るべく記者がメンズ地下アイドルに会えるイベントに潜入した!
◆近すぎる距離感が女たちを狂わせる
前回の記事「“C級イケメンアイドル”に群がる女たち」のような度を越したサービスと近すぎる距離感が、女たちの興奮を掻き立てる。とあるイベント関係者は「“アイドル”とファンのコがデキてしまい妊娠したケースもあります。責任をとって結婚したけど、結局は離婚。そういうふうに、あわよくば深い関係になれちゃう期待感があるから追っかけがやめられない。だからこそ、こちらもビジネスとして成立していますし」と話す。
また、ファン同士の血みどろの争いが展開されるのも特徴。
「たとえばリップサービスでAさんに“愛してる”と言った場合、BさんはAさんに嫉妬し見るに堪えない罵詈雑言をネット上に書き殴るのみならず、そのアイドルを逆恨みすることがある。過去には下剤入りのお茶を渡し、飲んだアイドルがその場で倒れるという事件も起こりました」(前出の関係者)
中には手作りのパンやクッキーに、唾液などの体液を入れるファンもいるらしい……。
メンズ地下アイドル自身は、ファンの暴走をどう思っているのか? あるメンバーが、絶対匿名を条件に本音を語ってくれた。
「正直、うんざりですね。家までストーキングしてくる人もいるんです。また、その情報を周りのファンに喋るから、こっちは引っ越しの連続。俺たちも役者や歌手として成功したいだけで、男版の芸者みたいなマネはしたくない。でも大体は事務所やマネジャーもついてないし、ついても弱小。自分で対処するしかない。鬱病になってやめるヤツも大勢いますよ」
この活動を続ける限り、ブレイクへの道は果てしなく遠いように思えるが……。イケメンを追い続ける女たちの欲望は止まらない。
イラスト/子原こう
― [会いに行けるイケメン]に群がる女たち【2】 ―
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