
2年に1度の自動車の祭典「第43回東京モーターショー2013」が、東京ビッグサイトにて開幕した。プレスデイとなっている初日、自動車は詳しくないが美人コンパニオン好きの記者が、今回の見どころを探った。
まず、コンパニオンの気合いに圧倒された。ゲームショウなどと比べ、引き立てるものが大きい車であるためか、撮る側も全身を狙うことが多く、頭の先から爪の先まで気合いが入っていた。多くの車両は実際に運転席に座ることもでき、コンパニオンがドアの開け閉めや簡単な説明をしてくれるのもありがたい。ただし、一般公開日でないためか、ややコンパニオンの数の少なさは気になった。
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◆スマートモビリティ体験は幼児プレイ!?
会場内では、「SMART MOBILITY CITY 2013」という体験型の展示コーナーに注目が集まっていた。スマートモビリティとは、環境に配慮した次世代の交通インフラのことで、主に一人乗りの小型自動車などを指す。各メーカーが開発・普及を推進している注目のテーマだ。会場では体験走行ができる車両が用意されていたので、記者もさっそく初挑戦。一般道を走ることが想定された小型車両は、運転席がそのまま走っているかの様な不思議な感覚を味わえた。

好評だった超小型モビリティ体験走行エリア。女性スタッフに手招きされながらトライ
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そして、大好評だったのが超小型モビリティの体験走行コーナー。いわゆるセグウェイのように、体重移動をして操作するもので、ホンダとトヨタが車両を用意していた。このコーナーで注目すべきは、操作説明をしてくれる美人ガイドとのコミュニケーション。
走行時には、「私の目を見てそちらに体重を傾けるように進んでください」と赤子がハイハイをするように誘導してくれ、「上手ですねー」と褒めちぎり、「はい、最後はハイタッチ!でゴールで~す」と、至れりつくせり。「ふむ、超小型モビリティとは何ぞや」と難しそうな顔をして挑戦していたおじ様も、最後にはニヤケ顔に。記者も同様、美人ガイドのおかげで、快適にグルグルと旋回、小刻みなS字クランクに成功し、超小型モビリティの可能性を感じたのであった。
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ホンダは「枠にはまるな。」を掲げていた
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ホンダのUNI-CUB(ユニカブ)腰掛けて体重移動で操作
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トヨタのウィングレッド。足裏の体重移動と操作棒を左右にして操作
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隣のパーソナルモビリティ体験走行コーナーも好評
◆ワールドプレミアはわずか
モーターショーは世界各地で開催されており、各自動車メーカーは「ワールドプレミア」つまり世界初公開をどこかのモーターショーで行なっている。近年、東京モーターショーは重視されていないという見方もあり、実際に会場にいた自動車ライターに感想を聞くと「今回はショールームに来たみたいで、あまり見どころがなくて残念。コンセプトカーもわずか」という声もあった。

攻めを感じたフォルクスワーゲン
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たとえばフォルクスワーゲン。XL1、e-Golfほか多くの日本初公開車が展示されていたが、ワールドプレミアはtwin up!の1台。コンパニオン数やブースの作りなど、日本市場を重視する攻めの姿勢を感じたが、やや物足りない気もした。他にワールドプレミアとして展示されていたのは、ポルシェ「パナメーラ ターボ S エグゼクティブ」、ダイハツ「KOPEN」と「DECA DECA」、MINI「MINIハッチバック」、スバル「LEVORG(レヴォーグ)」など。
◆コスプレや小便小僧も
とはいえ、各社が工夫を凝らしたブース作りをしており、最新技術や今後の取り組みなど、各メーカーが目指す未来をたっぷりと堪能できたことは確か。たとえば、いすゞ自動車の歴史を紹介するブースや医療向け車両でのコスプレ、トヨタのトヨタウンを再現したブースでのイメージキャラクターの人形、巨大な小便小僧など個性的な展示もあった。
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いすゞ自動車はコスプレも
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医療向け車両にはナースも
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バスやトラックが展示されていた
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トラックの展示は迫力大
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トヨタFV2(ハンドル無しで操作する次世代モビリティ
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トヨタブースではCMでお馴染みのトヨタウンを再現
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イメージキャラクターたちの人形がリアル……
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眼が光る小便小僧による解説(本田技研工業、積水ハウス、東芝による共同出展ブース)
スマートモビリティや電気自動車、最新のカーナビ、そして美人コンパニオン、と見どころも豊富で、記者個人としては楽しめた面も多かった今回の東京モーターショー。12月1日(日)までの会期中、遊びに行ってみてはいかがだろうか。
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<取材・文・撮影/林健太>