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SNS時代の「カッコ悪くない死に方」を考える

「終活」の発想もないまま、30~40代の若さで突然亡くなった人々の周囲では予期せぬトラブルが発生している。今や誰もが人目に晒したくない何かをパソコンやスマホの中に抱え、その「何か」が、実害を及ぼすケースも少なくない。死後にムダな恥をかかないためにも、即刻デジタル周りの管理体制を見直せ!

◆SNS時代の「カッコ悪くない死に方」を考える

Facebook, sns, 終活 SNSへの何げない投稿で、一般人のアカウントが炎上――というニュースも耳慣れた昨今。そんなリスクは本人の死後にも潜んでいる。

「気の毒だったのは、殺人事件の被害者になった友人。テレビで実名が報じられたことで、ツイッターのアカウントが特定、拡散された。そして過去の投稿を掘り返され、『自信過剰w』などと、ネット上ではやし立てられたんです……」(39歳・IT関連)

 実生活では疎遠だが、SNSだけで繋がっている――そんな人間関係が増えた昨今では、故人の死が伝わらないままSNSに書き込みが続けられることも珍しくない。

「年末に亡くなった友人の誕生日がつい先日。facebookのアカウントがそのままになっていたのですが、『誕生日おめでとう』の書き込みをしている人がいましたね……」(40歳・飲食)

 こうした事例は、地味に残された家族を傷つける。

「なので、亡くなった人のSNSアカウントは、家族が状況を把握したうえで、設定を調整したり、訃報を伝えたうえで削除したりするのがいいでしょう」と話すのは、ITライターの古田雄介氏。

「そのためには、SNSのIDとパスワードを、家族が知ることができるようにしておくことが大事。IDとパスワードのわからないアカウントを遺族が遺族として処理するためには、確認作業などに膨大な手間が必要です。一方で、IDとパスワードさえわかっていれば、本人になりすまして処理ができる。厳密にはルール違反ですが、この事情ならまず黙認されます」

 Web媒体で「ネットと死」をテーマにした連載を持つ古田氏は、荒れ果てたブログやツイッターを数え切れないほど見てきたという。

「本人がこの世にいないのに、『今日は0km走った』といった自動投稿が延々ポストされているツイッターなどは、見ていてツラい気持ちになる。このツラさを、家族に味わわせてはいけません」

◆SNSの「終活」ポイント

【twitter】
アカウントを残す場合、自動更新アプリの使用はなるべく避けたい。本人の死後に「恋愛運 ★☆☆ 仕事運 ★★☆」といった投稿が続くのは不気味なものだ

【facebook】
遺族がタイムラインを編集するための機能もあるが、本人になりすまして処理したほうが圧倒的にラクなので、IDとパスワードを残すのが基本

【ブログ】
アカウントをしばらく残す場合、コメントの書き込みは画像認証が必要な設定にしておこう。スパムメールによって荒らされるのを、ある程度防ぐことができる

― 35歳から始める[デジタル終活]完全ガイド【4】 ―

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