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柔軟剤、香水、消臭スプレーでもスメハラになる!?

「スメル・ハラスメント」という言葉をご存じだろうか? 直訳どおり「ニオイによる嫌がらせ」なのだが、セクハラ・パワハラと根本的に異なるのが当人には迷惑をかけている自覚がない、ということ。我が身を振り返りつつ、汗ばむ季節の到来に対処していこう

◆香水のニオイで便意を刺激!? 千差万別なニオイの感じ方【フレグランス臭】

 柔軟剤に防虫剤、トイレの洗浄剤など、付加価値として「香り」を付けた日用品がヒットしている。しかし、「最近、柔軟剤のニオイがキツい人が多いので、そのような人を『ニオイテロリスト』と密かに呼んでいる」(44歳・IT)という女性のように、本来は癒しや心地よさをもたらすフレグランスの被害は予想以上に多かった。

「毎朝、バスで一緒になる男子高校生。制服に消臭芳香スプレーを大量にかけているらしく、それに頭につけた整髪剤のニオイが相まって、かなり不快な香り」(26歳・女・書店)と、ニオイを気にしすぎるあまり逆効果になったり。

フレグランス臭

香ってくる柔軟剤のニオイのせいで頭痛に(37歳・女・SE)

「向かいのマンションの洗濯物の柔軟剤のニオイが強く、洗濯物を外に干す時間帯を変えたり、部屋干ししたりしている」(31歳・主婦)、「香ってくる柔軟剤のニオイで頭痛に。晴天の日でも窓を閉め、外出を控えることも」(37歳・女・SE)と、生活スタイルを変えざるを得ないほど深刻なケースもあった。

 こうしたフレグランス臭が厄介なのは、「アロマの勉強をしていた同僚。自分だけならまだしも、スプレーでオフィスに巻きまくり、ありがた迷惑」(44歳・女・会計事務所)というように、口臭や体臭と異なり、本人が好んでまとっているニオイだということ。

「ある香水のニオイでお腹が痛くなり、ひどいとき便意を催す。会社にその香水を愛用している人がいて、その人を避けるのが大変」(28歳・女・医療)というように、ニオイの感じ方・反応は千差万別。

 昨今は、クールビズで空調を抑えるオフィスも多く、ニオイはこもりがちで、嘔吐にめまい、頭痛など、香水被害は重症化する。

「甘ったるい香水をたっぷりつけてくる女性がいたが、別の女子社員とニオイのことで大げんか。結局、香水の人がクビになってしまった」(43歳・女・家電メーカー)と、“香害”はケンカの火種ともなりかねず。

「部下からある人の香水がくさいから注意してくれとの依頼。不潔さからのニオイなら『身だしなみを』と言いようがあるけれど、香水は好みの問題もあり、なんと注意していいか困っている」(38歳・女・不動産)と、マネジメント能力まで問われることに。

 一方で、少々複雑な気持ちになるのは、次のようなご意見。

「顔も服装も雰囲気も野暮ったい50代上司。オーデコロンをほんのり香らせているのが、不審だし、イラッとする」(27歳・女・映像)

「超気持ち悪い同僚が、キャラじゃないのにやたら香水をつけていて、女子から大不評。狭い場所、通路に残る残り香も大迷惑」(29歳・女・広告)

 これらはもはや、ニオイへの不快感ではなく、ニオイと人格・外見を混同させてのご無体なクレーム。ニオイはその人のイメージと結びつく。スメハラの難儀さは、そこにあるのかも。

― [スメハラ]被害報告リポート【6】 ―




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