デリケートな体臭問題…身近にいる“臭い人”への気遣い
―[[スメハラ]被害報告リポート]―
「スメル・ハラスメント」という言葉をご存じだろうか? 直訳どおり「ニオイによる嫌がらせ」なのだが、セクハラ・パワハラと根本的に異なるのが当人には迷惑をかけている自覚がない、ということ。我が身を振り返りつつ、汗ばむ季節の到来に対処していこう
◆汗がくさいのは当たり前じゃない? 客と店員、家庭のニオイ対策【体臭】
前回(https://nikkan-spa.jp/638680)紹介した職場同様に気遣いが必要なのが「カウンター越しでも体臭が気になるお客様がいるときほかのお客様が不快な思いをされると困るけど、換気扇を回すことしかできない」(35歳・男・バーテンダー)というような「客と店員」の間柄。
また、自分が客の立場でも、「新聞配達の青年のワキガがひどいが、一生懸命なので指摘をできず、彼が去った後にドアを開けて換気をする」(38歳・男・小売)、「宅配便のお兄さんにくさい人がいるが、サインをして荷物を受け取る間は息を止めている」(40歳・男・建設)とやはり、におってしまった側が気遣い続けるという構造は変わらないよう。
なお、この2例のように体を動かす場面=汗をかく状況では、ある程度、ニオうのは普通のこと。
「マラソン大会のスタート時は、人が密集し、シャツが異様にくさい人が多い」(38歳・男・教師)、「近所のスポーツクラブは若いコのワキガのニオイや、老人の加齢臭、汗のニオイが入り混じりすごい悪臭」(27歳・男・介護)は想像したくないが、仕方のないこと。
なお、家族関係になると「旦那の足がくさすぎて冬にコタツを使えなくなり、家族が凍えている。あれは公害」(38歳・女・製造)。
「ものすごい汗っかきの旦那。それに加齢臭が加わり、家族の嫌われ者に。夏になると足跡から足のニオイが部屋中に広がるほど。もちろん、寝室は別」(45歳・主婦)、
「父の衣類がくさいので、洗濯物は専用のふた付きのバケツの中へ。ふたが外れていると、『闇が開いた!』と家族中で大慌て。洗濯物はゴミ拾いのトングを使い、洗濯機に入れています」(25歳・女・大学院生)と劣勢なのがやはり男性。
「旦那の枕カバーは1回の洗濯ではその脂くささが取れず、塩素系洗剤を大量投入して2度洗いする」(35歳・女・デザイナー)なんて話を聞くと、同じ男として申し訳ない気持ちにすらなってくる。
かくもデリケートな体臭問題。さらに、「夜勤は3人一組で、男性2人と組んだとき、男性陣はそれぞれ相手のニオイを私に陰口。私にしてみたら、どちらも堪え難く、『ニオイは自分で気づかないから大変だよね』という遠回しのアピールも届かない」(37歳・女・ホテル)と、己のニオイへの慣れも厄介さに拍車をかける。
せめて、無自覚な加害者にならないために、最低限のエチケットはしておきたいものデス。
― [スメハラ]被害報告リポート【3】 ―
―[[スメハラ]被害報告リポート]―
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