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ドルガバの香水はダメ男の香りがする…熟女キャバ嬢たちのイタい過去

―[キャバ嬢に訊け]―
 2020年上半期の最大のヒット曲となった、シンガーソングライター・瑛人の「香水」。
熟女キャバ嬢

熟女キャバ嬢

 何とも耳に残る歌詞が話題を呼ぶ中で、「ドルガバの香水といえば私達世代じゃない?」と出てきたのは、お馴染の熟女キャバ嬢達である。そこで今回は、世代ドンピシャというアラフォー熟女キャバ嬢達に「香水」を聴くと思い出す「ドルガバとの思い出」について語ってもらった。

ホストに買ったドルガバの行方

 ドルガバの香水が流行り始めたのは2000年代。ブルガリ『ブルガリ プール オム』とともに最大のヒットとなったのがドルチェ&ガッバーナの『ライトブルー』だ。青りんご系のフルーティー系の香りは男女共に受け、2000年代初頭にはギャル男からホストが買い漁った。一時は「ブルガリ派かドルガバ派か」と分かれるほど人気を燃やす中で、自分の彼氏や指名ホストの香りを少しでも嗅ぎたいと買い求める女性も急増した。  そんな日本中が元気だった2000年代初頭。当時、20代前半だった熟女キャバ嬢達は何をしていたのだろうか。まずは、都内の熟女キャバクラに勤務するユリさん(仮名・39歳)に聞いてみた。 「当時の彼氏(ホスト)に『クリスマスにドルガバの香水とロザリオネックレスがほしい』と言われて、新宿の伊勢丹に買いに行ったんです。私があげたネックレスは色が少し変わっているデザインだったのですが、プレゼントをあげてしばらくした頃、店で彼の胸元を見たら色が微妙に違っていたんですよ。  問い詰めたら、『お前からもらったものだよ!』と頑なに認めませんでしたけれど。後からホスラブ(掲示板)を見て、ヤツが客全員に同じネックレスを買ってもらい、質屋や後輩ホストに横流ししていたと知りましたね……」

ドルガバの香水には嫌な思い出しかない……

2000年代にギャル男の間で大ヒットしたドルガバの「ライトブルー」とロザリオネックレス

2000年代にギャル男の間で大ヒットしたドルガバの「ライトブルー」とロザリオネックレス

 2003年頃、『ライトブルー』とともにホストやギャル男の間で大流行した同じくドルガバのロザリオネックレス。一時は入手困難で質屋で高値売買されており、現代なら「転売ヤー」の格好の餌食になっていたのだろう。同じく、「ドルガバの香水には嫌な思い出しかない……」と語るのは、ユリさんと同店に勤務するルイさん(仮名・37歳)。 「キャバクラを初めてすぐの頃、いつも全身ドルガバの服を着ているお客さんがいたんです。店外デートに誘われたので、それなりにお金持ってそうだなと思いOKしました。新宿で飲んで近くにある彼の家に行き、ひとまずコトを済ませて寝ようとしたので歯磨きをしたんです。  でも、彼は歯を磨く素振りを見せないどころか、事後なのにシャワーを浴びようともしないんです。変だなと思いながらも眠りについたのですが、翌朝起きても彼がシャワーを浴びる気配はナシ……。  思わず『歯磨きしないの?』と聞くと『ああ、ガム噛んでるから大丈夫』って言って噛んでいたガムをティッシュに吐いたんですよ。いやいや、さっきまで寝てたのにいつからガム噛んでたの? てか、いつから歯磨きしてないの!? しかも、昨日からシャワーを浴びていないのにドルガバのボクサーパンツそのまま履くなよ!  さらに彼は仕事に行くと言ってドルガバの香水をバンバンかけまくったんです……。以来、ドルガバの香水を見る度にそのことを思い出して発狂しそうになります……」
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浮気した彼氏がドルガバの香水をつけていた
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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