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ラフィンノーズのチャーミーが大韓ロックに夢中!?

ラフィンノーズ

81年に結成され、一度解散を経験したものの、95年に再結成してからはますますその勢いを加速し続けているラフィンノーズ。現在のメンバーは、左からPon(ベース)、Lina(ギター)、Charmy(ボーカル)、Ki-Yan(ドラムス)

「まさか韓国が俺の人生に来るとは、ウッソーって感じやで。パンク以来の衝撃で、最近は朝から晩まで大韓ロックばっかり聴いてて、ホント大変よ(笑)」

 そう語るのは伝説的パンクバンド、ラフィンノーズのボーカルであるチャーミー氏だ。日本のパンクロックシーンを牽引してきたレジェンドの一人である彼が「パンク以来の衝撃」と語る「大韓ロック」とは、韓国のロックのこと。日本人でありながら、90年代から韓国に渡り、韓国の伝説のバンド「サヌリム」の再結成時のサポートメンバーを務め、現在は「チャン・ギハと顔たち」というバンドのメンバーであるギタリスト・長谷川陽平氏の著書『大韓ロック探訪記』によれば、70年代には政府の弾圧を受けたりしながらも、海外のロックの情報が入りづらい状況下で独自の進化を遂げてきたという。

「根本敬先生が紹介していたビデオとかで、大韓ロックは見ていたんだけど、そのときは笑ってたんだよね。それを4、5か月前にまた見てみたら、ちょっとこれオモロイなと思って、曲を集めたりユーチューブで見たりしているうちに、その歴史もわかってきて。長谷川さんとメールのやりとりをするようになったら、彼から <僕がプロデュースしている『LOOK&LISTEN』という女のコのバンドが『GET THE GLORY』(ラフィンノーズの代表曲のひとつ)をカヴァーしているんです> って曲を送ってくれたんだけど、その前に既にそのテープは持っていて(笑)。そしたら、そのギターを弾いてるのが彼で、もうビックリよ」

 大韓ロックに夢中になったチャーミー氏はそれらの曲を集めた簡単なリミックスCDをつくり、メンバーや友人たちに“布教”しているというほどのハマりぶり。チャーミー氏の盟友であり、ラフィンノーズのベーシストであるポン氏も「前に俺、ジャーマンロックにハマってたんだけど、あれと一緒なんだよね。西洋化される前のがカッコええねんな、韓国もな」と分析している。さらに、自らを「大韓ロックに恋してる」とまで語るチャーミー氏は熱を込めて語る。

「本当に面白いよ、韓国ロックって。大韓ロック、本当最高。ハングル、韓国語があんなにロックにハマるんだなと思って、面白くて、面白くて。今までなんで知らなかったんだろう。俺たちは韓国の悪いイメージばっかり教えられてきたけど、韓国の音楽はこんなに面白いやんと思って。なんでみんな知らんのやろ。なんで音楽を紹介すべき人たちは紹介してくれなかったの? ぐらいにちょっと腹立っとってん」

 ポン氏によれば、大韓ロックにハマってからのチャーミー氏はものすごく元気だという。

「チャーミーの細胞がものすごい活性化されている感じで、ライブもさらによくなっていって『ああ、よかった』と。今の日本の状況で韓国のことを打ち出すのはリスキーな部分もあるんだけど、これだけ元気になるんだったら、お釣り払ってもええから行け!みたいな(笑)」

 チャーミー氏のインタビューに同席するまで、大韓ロックという言葉も知らなかったが、本稿執筆にあたり韓国ロックの第一人者であるシン・ジョンヒョンから伝説のバンド「サヌリム」、さらには「チャン・ギハと顔たち」などの最近のバンドまでをユーチューブで見てみたが、確かにかっこいい!! 大韓ロックの世界、音楽ファンならば知らないと損かも!?

※週刊SPA!6/17発売号の「エッジな人々」にはラフィンノーズが登場!! 「お世辞抜きで僕の人生を変えたバンド」と語る吉田豪氏が、チャーミーとポンの両氏にインタビューしている。ぜひご確認を!!

ラフィンノーズ●ラフィンノーズのライブは相変わらず熱い!!
7月12日(土)には、新宿ロフトで開かれるパンク・ロック・フェスライブ「PUNK BAR H.O.D 10th Anniversary Party」に出演する

<本稿執筆/織田曜一郎(SPA!編集部) インタビュー・本誌構成/吉田豪 撮影/ZIZO>

週刊SPA!6/24号(6/17発売)

表紙の人/二宮和也

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大韓ロック探訪記

海を渡って、ギターを仕事にした男




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