舌禍、乱闘!マラカナンで南米同士の対戦

◆日本人は幸運の使者?リオの街でブラジル代表戦を観戦【後編】

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 ブラジルの薄氷の勝利を見届けて、マラカナンスタジアムに地下鉄で移動した記者。以前訪れた時(http://nikkan-spa.jp/658199)はところどころが工事中であったが、駅に降り立ってビックリ。完璧にできていたのだ。「間に合わないよ」と作業員が言っていた壁画もキレイに完成しており、「お化粧が得意」と自他共に認めるブラジル人の面目躍如といったところだろうか。

 さて、現地時間28日・17時のゲームは、C組1位のコロンビアとD組2位ウルグアイの試合。日本代表が1位抜けした場合、記者はここで昨年のコンフェデ杯の再戦、日本×イタリアが観られるものだと勝手に思っていたが、そうは問屋が卸さなかった。(イタリアもウルグアイに敗れ予選リーグ敗退が決定した)

 駅を下りるや、警察官からの3重、4重のセキュリティチェックを受けた記者。さすが決勝が行われるれる聖地マラカナン。今まで観戦してきたどのスタジアムより警備が厳しい。

 対戦カードも同じ南米同士、しかもスペイン語圏の両国。サポーター同士が熱くなることが予想されるだけに警備も厳重だ。

 スタジアムの雰囲気にも圧倒されつつ入場。スタンドは早くも両国サポーターでヒートアップしていた。記者の席の前はウルグアイ人サポーターの団体。それを取り囲むかのように、数で優るコロンビアサポーターが。ウルグアイの国歌斉唱時にあろうことかコロンビアサポーターがブーイング。それを聞いたウルグアイサポーターが怒鳴り声を上げるなど早くも「一触即発ムード」。記者はとんでもないところに紛れ込んでしまったようである。

 記者の前に座っていたウルグアイ人の親子連れに声を掛けると、サメのメイクをしている。周りのウルグアイ人もサメのメイクをしている人が多い。「何でこのメイク?」と聞くと「スアレス!」とニヤリと笑う。そう、「噛みつき」でW杯欠場が決まったウルグアイのスター、スアレス選手を称えるメイクなのだ。「コロンビアに噛み付いてやる!」と鼻息が荒い。

 試合はコロンビアが予選突破の勢いそのままにウルグアイを圧倒。2‐0で勝利を収めたのだが、記者の周りでは試合展開に苛立ったウルグアイサポーターが、コロンビアに舌戦を仕掛ける場面が続出。終いには小競り合いが頻発するなど、スタンドは荒れに荒れる試合。試合後の地下鉄や居酒屋でも唄による舌戦を繰り返すなど大白熱だった。

「聖地マラカナン」で観戦したライバル国同士の「ガチ勝負」。コロンビア人は勝利の感動に涙を流し、ウルグアイ人は母国を讃える歌を延々と唄う。この大舞台に立った青いユニフォームの日本人を見たかったと思いながら会場をあとにした。 <取材・文・撮影/遠藤修哉(本誌)>




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