W杯開幕直前なのに、スタジアムはまだ工事中だった【リオ・マラカナン最新事情】
―[ブラジルW杯現地レポ]―
いよいよ目前に迫ったブラジルW杯。6月12日から1か月に渡って計64試合の熱戦の火蓋が切り落とされる。SPA!記者もその熱気を体感すべくブラジル入りしました。
「デモだ」「強盗だらけ」など、日本ではまるで「修羅の国」のように報道されているブラジルだが、少なくともリオデジャネイロはいたって平穏。ビッグなイベントそして、ブラジル代表の開幕試合を3日後に控えているのに、町は浮かれた様子はあまりない。
タクシーの運転手も「月曜の仕事はかったるいね~」などと笑いながらハンドルを握っていた。
記者はコパカバーナの安宿にチェックインするやいなや、決勝の舞台となるサッカーの聖地「マラカンナンスタジアム」に向かった。地下鉄でおよそ30分、地下鉄は突如として地上に出ると、すぐに最寄りの「Maracanan」駅だ。「つ~ぎの駅わぁ―――、マラカナ~~~ン!!」というブラジルサッカー特有の絶叫調のアナウンスが響くと、ブラジル人の乗客はニヤニヤ。聞けばW杯を意識してか、最近突如としてこのハイテンションバージョンに変わったのだというが、あまり評判は芳しくないようだ……。
駅に到着、すると異様に埃っぽい感じが……。改札口に出るとその理由はすぐに分かった。サッカーを模した壁画を職人たちが作っているのだが、明らかに建設途中である。「間に合うの?」と職人さんに問うと「間に合うわけないじゃん!」と一蹴。「じゃぁ、いつできる?」「わかんねーな!ガハハハ!」とにべもない。駅舎を見れば、あちこちが絶賛工事中なのであった。マラカナンでの初戦は現地時間の6月15日。「土壇場での化粧が得意」と言われるブラジル人をもってしても、間に合わないだろう。
改札をすぎると巨大なスタジアムが目に飛び込んできた。これがサッカーの聖地・マラカナン・スタジアム。スタジアムは完璧なのだろうが、良く見ると周辺の階段などは、単管がむき出しになっているなど、これまたお粗末な状況に……。
以下はフォトレポートです。
●「間に合わねーよ」とにべもない職人
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●コンコースも足場がほったらかし
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●「ごめんね~!」悪びれた様子もなく駅入口から単管担いだ職人さんが突如登場
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●駅舎の背後に臨むのはサンバの聖地でもあるマンゲイラのファベーラ(スラム街)。もうもうとした煙は!?
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●メインゲートは準備万端か?
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●見学者もちらほら
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●マスコットのフレコがお出迎え
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●横断歩道もサッカーボール模様に
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●マラドーナ?も登場
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●屈強な軍警察もスタンバイOK?
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●メイン通路脇に作られた仮設の階段
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●スタジアム裏、線路脇はグラフティで一杯
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●付け焼刃的に路面を直す職人さん(手前)
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6月末まで日本戦の開催都市情報などを中心に、SPA!記者が現地ナマ情報をお届けします!
<取材・文・撮影/遠藤修哉(本誌)>
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