マナー皆無の花火大会、美しい夜空の下は地獄絵図!?
涼風の吹く河川敷で冷えたビールを飲みながら、打ち上がっては消える色とりどりの花火を眺める……。日本の夏を象徴するような情緒溢れるイベント・花火大会。しかし、そのロマンチックなイメージとは裏腹に、現実には驚くような惨状が広がっているという。
◆子連れの暴走自転車や避難経路を埋め尽くす迷惑カップル
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◆花火が終わると強烈な悪臭を放つゴミの山があちこちに
終了後1時間ほど経ち、ようやく河川敷から脱出すると、会場の外にあったのは巨大なゴミの山。仮設のゴミ箱は溢れかえり、すでに女性の身長ほどの高さになっている。今年行われたサッカーブラジルW杯では、スタジアムのゴミを持ち帰る日本のサポーターが話題になったが、そんな美談もどこへやら。次々に投げ込まれるゴミは風に飛ばされ、辺り一面にビニール袋やベトベトの包み紙が散乱していた。さらに、その光景の中心には追い討ちをかけるかのごとく、タバコをふかしてはポイ捨てする中高生のヤンキー集団が。打ち上がった花火とともに来場者のモラルも消滅してしまったようだ……。
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煌びやかな花火に目がくらんでしまいがちな花火大会。しかし、美しい夜空とは対照的に、地上で見られたのは地獄絵図だ。純粋に花火を楽しめるよう、来場者のマナーが向上することを願いたい。 <取材・文/林バウツキ泰人>
今回潜入したのはK区の花火大会。近隣の駅に到着し、早速会場に向かうと、早くも最初のトラブルに遭遇した。足の踏み場もないほど混雑した道路に、けたたましいベルを響かせながら進んできたのは、子供を乗せた自転車。危うく巻き込まれそうになり、慌てて足をよけると、運転する母親は謝るどころかギロっと一瞥してきた。周囲はもちろん、子供の安全を考えるなら歩くべきだが、そんなことはおかまいなし。その後もベルを鳴らしながら、河川敷へと去っていった。
ようやく会場に着くと、次のトラブルが。避難経路でおもちゃを売っているテキ屋が警備員と揉めている。警備員が数人がかりで囲い込み、ようやく連れ出されたが、避難経路に居座っていたのはテキ屋だけではない。花火鑑賞の“ベストスポット”とばかりに、多くのカップルが通路を占領していた。「避難経路になっていますので、通路で立ち止まらないでください!」と、注意する警備員の努力もむなしく、思い思いにキスをし、いちゃつき続ける浴衣姿のカップルたち。20万人とも言われる参加者が訪れるだけに、何か起きれば大惨事にもつながりかねないが、お互いに夢中なカップルたちに移動する気配は一切なかった。
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