エンタメ

“2000年生まれ”吉田凜音が見せた次世代アイドル幕開けの予感

 道重さゆみ、菊地亜美の卒業――昨今、アイドルシーンを担ってきた存在の“卒業”の知らせが次から次へと届くようになった。そんななか、2000年生まれの一人の少女が、静かに舞台へ立つ。

吉田凜音 吉田凜音、13歳。北海道札幌市で生まれ育ち、地元でスクール生として活動していた当初から、耳の早いアイドルファンを騒がせるほどの魅力を持った存在だ。今夏は「TOKYO IDOL FESTIVAL 2014」「@JAM EXPO 2014」など多くのイベントに出演し、その圧倒的な存在感と歌唱力で、見る者の心を揺さぶってきた。“にせんねん”という響きを聞くだけで、なんだか眩暈がしてしまう。

 噂を聞きつけたレコード会社の手によって、彼女は夢のようなスターダムへと駆け上がる。プロデュースにはNONA REEVES・西寺郷太を迎え、11月5日に『恋のサンクチュアリ!』でメジャーデビューしたばかりだ。そして同月24日、東京の原宿アストロホールにて、吉田凜音の1stワンマンライブが開催された。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=757252

吉田凜音 吉田凜音の門出を見届けようと、会場には多くのファンが駆けつけた。新曲の初披露と重大告知があることが事前にアナウンスされており、開演前からフロアには、並々ならぬ期待感が漂っていた。

「10年にひとりだけ、奇跡の少女がこの国に現れる。」照明が落とされ、舞台のスクリーンにその言葉が映し出されると、会場のボルテージはどんどんあがっていく。

 オープニングは、“新しい物語の始まり”を予感させる『M.I.R.A.C.L.E~アイシタイキミガクル~』から。デビューシングルのカップリングで、彼女にとってはレコーディングで初めて録ったという思い出の一曲だ。臆することなく堂々と歌い上げると、会場はあたたかい声援と拍手に包まれた。

 続く『SCHOOL DAYS』は、突き抜けるような心地よさと爽快感をもたらしてくれるナンバーだ。ポップなメロディーと吉田凜音のハスキーな歌声によって、甘くて淡い青春の記憶に誘われる。

 フロアを徐々に盛り上げつつ3曲を歌い終えると、ここでエイベックスのアイドルグループ・hanarichu(ハナリッチュ)小玉梨々華との期間限定ユニット「りりりんね」のMVが公開された。小玉梨々華は、小学生の頃から吉田凜音と同じ北海道のアクターズスタジオに通い、ともに「WR(ダブルアール)」として活動していた旧知の仲だ。今年の夏に二人は数年ぶりの競演をはたし、遂にはユニットの結成も実現した。

 透明感のある二人の少女の映像に癒されていると、キュートな猫耳をつけた吉田凜音が登場し、中川翔子のカバー曲メドレーを熱唱した。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=757281

吉田凜音

中川翔子がプロデュースするmmts(マミタス)の猫耳をつけて登場

 中川翔子と出会ったことが、吉田凜音の運命をガラリと変えた。偶然にもしょこたんのコンサートで同じ舞台に立つことができ、そこでファンの楽しそうな笑顔を見たことで、歌手の道を選んだという。いつか、吉田凜音に憧れて歌手を目指す少女が現れる日も、そう遠くないのかもしれない。

 幕間には、4人のバックダンサーによって躍動感溢れるパフォーマンスが披露された。吉田凜音ののびやかな歌声を、バックダンサーのキレのあるダンスがよりいっそう際立たせている。

 新曲として、同じく西寺郷太プロデュースのbump.y『SAVAGE HEAVEN』、自身は“ぴよぴよ系”と例えるオリジナルナンバー『忘れないplace』を歌い上げた。時折、憂いのある表情を見せる吉田凜音には、シリアスな曲もよく似合う。

 ここで再び舞台にスクリーンが下ろされ、重大告知がされる。なんと吉田凜音の「凜」が「凛」と間違えられやすいことから、いっそのこと吉田“凛”音に改名してしまうと言うのだ(!)

 ……そんな冗談を交えつつ、来年2月に2ndシングルが発売されることなど、うれしいお知らせが3つ告げられた。ウソの重大告知に一瞬驚きを隠せなかったファンも、ほっとして会場は笑いに包まれていた。

 タイトルチューンの『恋のサンクチュアリ!』で、彼女は自信に満ち溢れた力強い歌声を会場いっぱいに響かせた。最後は、シングル収録曲で唯一のバラード『BELIEVE』で締めくくられた。デビューシングルの4曲それぞれが、異なる色で吉田凜音の歌声に花を添えている。

 アンコールは、スクール生の時代から長らく歌ってきたBuono!の『初恋サイダー』から。イントロがかかると、会場には大きな歓声が沸き起こり、彼女に熱いコールが浴びせられた。ラストにはもう一度『恋のサンクチュアリ!』を披露し、オレンジジュースの歌詞でファンがより一体となったことにご満悦の様子でライブは幕を閉じた。

 吉田凜音は終始、「緊張」という言葉を口にすることなく、ただただ“楽しい”という気持ちをカラダいっぱいに表現していた。午後六時、私たちは、恋のラビリンスに迷い込んでしまったようだ。

 MCでは自由奔放なトークセンスで会場の笑いを誘い、ステージに立つと一転、透き通った歌声でファンを魅了する。そして世間から「北の橋本環奈」と称されるほどのフォトジェニックで多くの人の心を惹きつける。それでもどこか飄々としているのが、彼女の魅力ではないだろうか。

吉田凜音 奇しくも11月24日には、同じく北海道出身の菊地亜美がアイドリング!!!を卒業している。次世代の新たな波をつくるのは、吉田凜音かもしれない。

●吉田凜音『恋のサンクチュアリ!』(MV) – (http://youtu.be/EB0NLWCbbbY
http://youtu.be/EB0NLWCbbbY
<吉田凜音 ライブ出演情報>

●1st ワンマンライブ追加公演×生誕祭
日時:12月8日(月) 開場17:00/開演18:30
会場:渋谷clubasia
出演:吉田凜音
http://www.5project.co.jp/rinne/1stliveplus.html

●hanarichu 初ツーマンLIVE 2014 ~hanarichuと吉田凜音で友達の“花”が咲いてぃぃぃ!!~
日時:12月14日(日) 開場9:30/開演10:30
会場:渋谷チェルシーホテル
出演:hanarichu、吉田凜音
http://www.5project.co.jp/rinne/live.html

【吉田凜音 1st ワンマンライブ セットリスト】

1. M.I.R.A.C.L.E~アイシタイキミガクル~
~MC~
2. SCHOOL DAYS
3. リロード
~MC&映像~
4. 中川翔子メドレー
・涙の種、笑顔の花
・rainbow forecast
・calling location
・午前六時
・空色デイズ
~MC~
5. SAVAGE HEAVEN
6. 忘れないplace
~MC&映像~
7. 恋のサンクチュアリ!
8. BELIEVE
~アンコール~
9. 初恋サイダー
10. 恋のサンクチュアリ!

吉田凜音 公式Twitter/@rinne1211

<取材・文/北村篤裕 撮影/西田周平>

恋のサンクチュアリ!

北海道が生んだソロアイドル待望のデビューシングル


噂のメロディ・メイカー

音楽家の西寺郷太が綴るノンフィクション風小説




おすすめ記事