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日本のAVは“ヌクだけ”のものじゃない。後世に語り継ぎたい「名作AV3本」

文化・自然など、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、引き継がれてきた人類共通の遺産、ユネスコ世界遺産。日本でも和紙、和食、富岡製糸場などさまざまあれど、それ以外にも“俺”が声高らかにしたいオレスコ世界遺産はこんなにあった! ◆叙情的で気高い作りがミソ<アダルトビデオ>
大坪ケムタ氏

大坪ケムタ氏

「最近のAVは“ヌケるもの”に特化してしまい、作り手の個性が感じられるものが減っている」  AV評論家の大坪ケムタ氏はこう嘆く。だが、’14年映画館で上映されて大ヒットした『テレクラキャノンボール』は世界遺産に登録したいほどの名作だとか。 「監督のカンパニー松尾氏らがバイクでテレクラをハシゴしながらナンパしてヤっていくドキュメンタリーなのですが、実にリアリティがあって素晴らしい。昔の日本のAVは、本来こういうものだったとわからせてくれる作品です」
テレクラキャノンボール

AV業界の巨匠・カンパニー松尾氏が監督。もともと’90年代からシリーズ作品として発売されていた

 続けて往年の名作から世界遺産登録作品を教えてもらった。 「『わくわく不倫旅行』と『結婚してみませんか』の2本です。いずれもヤラセなしの100%ガチ作品。数か月かけて撮影しているのも特徴です。カラミは少ないけれどウソはないのでリアリティは抜群だし、感情移入もできる。これぞ日本のAV、という作品です」  “ヌクだけ”の即物的AVが蔓延する今こそ、こうした抒情的なAVを残していきたいものだ。 【識者:大坪ケムタ氏】 1972年生まれ。フリーライター。AV業界に通じ、レビューから女優・監督のインタビュー、イベントの運営など幅広く活動。そのほかアイドル・芸能に関する記事も ― 俺の中では重要文化財 オレスコ世界遺産【7】 ―
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