阪神ファンに聞く「和田新監督ってどうよ?」
タイガースネットや阪神タイガース公式携帯サイトで連載を持ち、『虎暮らし』の著書もある自称阪神タイガース評論家の鳴尾浜トラオさん。
「でも、決まってしまったのなら前向きに受け入れましょう、仕方ない。阪神で元二塁レギュラーの監督はそこそこの成績を残していることだし、独特の粘り腰に期待できないこともない。まずは暗黒仲間内閣を避けて、ピリッとした空気の導入を」と前向きに捉えながらも、ぬるま湯的体質への警鐘は忘れない。
ツイッターで募集した意見でも、この“無難な選択”への批判は多かった。
「和田さんは昔から大好きだし、もとより幹部候補だけど、ここでの登板はどうかとは思う。真弓内閣一掃じゃなかったのかと。監督よりヘッドコーチ向きな気もする。でも、現実となったら応援するさ」
「『誰を監督にしたら、優勝できるか?』ではなく、阪神電鉄の役員が『あいつだったら、よく知っていて扱いやすい』という『無難』をキーワードに選んだ印象が拭えません。来季は、今季同様Bクラスも十分ありえます」
指導力や采配面に不安を訴える声も少なくない。
「幹部候補生OBとして、そろそろ出番という時期を考えると、やるべき人なのだろうが、引退して10年でなぜまだ二軍監督になっていなかったのかという疑問が拭い去れない。投手起用が岡田のようになるか真弓のようになるか期待と不安」
「個人的には和田好きなんですけどね。いい人なんで、真弓以上に選手・コーチに気を遣って、チーム作りの方針が現状に輪をかけてボンヤリするような気が。強面のヘッドを外部招聘するとかしないと、悲劇的なことになりそう」
とはいえ、もちろん肯定的な意見もあって、「和田監督賛成。とにかく真弓さんと違う采配が見たい。85年世代より若い指導者が出てほしい。その意味では矢野でも八木でも赤星でも良いのですが、きめ細かい野球をしてほしいので二塁手・遊撃手・捕手出身がいい。二塁手出身は直近の優勝監督と同じでゲンが良いです」「地味だけど一応85年V戦士なんで、何となく安心。来年前半はそこそこ良い運気ですが健康に注意されたし」って、何だか神頼みっぽくなってますが……。
さらに、「もちろん賛です。阪神の監督である以上とにかく賛です」と力強く断言するのは、『猛虎はん』などの著書もある漫画家のほりのぶゆきさん。「真弓監督にも今年8月までは『実はまだ何かある?』とわずかに期待してましたからね」というくらい業の深い虎ファンだ。
「選手時代の和田は、弱小阪神の生え抜き野手として希望の星でした。ほとんどホームに帰ってこない走者を進め続けて犠打記録を作り、開幕からの連続試合安打記録もありましたし、首位打者争いもしました。阪神の選手でちゃんと成績で記事になるのは当時和田くらいで、とにかくその印象は『まとも』。僕自身和田という選手は好きでした。しかし、振り返れば前監督真弓の選手時代も僕は好きでしたし、その印象は至極まとも。そしてこの結果。うーん、危険な兆候かもしれません」ってダメじゃないスか!
いずれにせよ、監督としての手腕は未知数の和田氏。決まった以上、応援するしかないのだが、最後にほりさんに「和田監督に望むこと」を聞いてみた。
「岡田が監督として思ってた以上にエキセントリックだったように、和田もあまり知られていない異常な面があってほしいと願っております。もちろんいい意味でですよ。相手が嫌がるような監督であってほしいです」
それって中日をクビになったアノ監督のことですか……!?
取材・文/新保信長
全日程を終え、68勝70敗6分の4位に終わった阪神タイガース。その責任を取る形で辞任した真弓明信監督に代わり、和田豊氏が次期監督に就任することが決まった。
一時有力視された梨田監督招聘ではなく、結局は現一軍スタッフからの内部昇格。この選択を虎ファンたちはどう見ているのか?
「ことなかれ的で内向きな人事がとにかくイヤ。相手への対策を立てたり、打順を提案したりの攻撃チーフとして、和田氏の手腕に疑問を感じてもいました」と否定的見解を示すのは、
『虎暮らし 自称阪神タイガース評論家の日記』 良識派のタイガースファンから絶大な支持を受ける超人気ブログ「自称阪神タイガース評論家」が書籍化 |
『諦めない力 虎の挑戦―和田コーチの野球日記「虎の意地」』 大人気「今日のひとりごと・・・」4コマ漫画&和田コーチ直筆回答「86の質問」 |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ