秘技「回転土下座」が万年平社員を救う
●南 進さん(仮名・35歳)食品メーカー
万年平社員の営業マン南さんは、取引先との接待で上司に出世できないことをネタにされ「ワレなめとんか!」とブチ切れ。得意先はあきれて帰った。
「こりゃ、土下座しかないなと。ただ普通にやってもパフォーマンスが足りません。でも策もない!」
翌朝、上司に土下座するも相手にされず30分が経過。そのうち、新人OLや専務が出社してきた。
「そこで閃いたんですわ。みんなに土下座したらどうやろかと」
あろうことか南さんは「ずずず」と土下座のまま前進して専務の元に移動。「申し訳ありませんでした!」と平伏。さらに角度を変えて隣の新人OLに「情けない人間やで。笑ってくれや!」と土下座。周りの社員すべてに対し扇状に旋回し、「回転土下座」を披露した。
「土下座の件で専務が僕を気に入ってくれたんです。重要な得意先をいくつか引き継がせてもらって、2年で支店長に昇格ですわ」
当の専務に、直接話を聞いた。
「南君は関係のない新人にまで土下座した。そこにワシ、感動したんや。あそこまで恥さらされたら、面倒見たろかって思うで(笑)」
― すべてが好転する奇跡の謝罪力養成講座【3】 -
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