ヒットマンの苦悩と王座転落“人事”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第175回
ビンス・マクマホンにとってチャンピオンベルトをめぐる長編ドラマは“人事”である。
“ヒットマン”ブレット・ハートがやや唐突にボブ・バックランドに敗れ、WWE世界ヘビー級王座を失った(1994年11月23日=テキサス州サンアントニオ、フリーマン・コロシアム)。
王座移動シーンの舞台は“サバイバー・シリーズ94”。タイトルマッチには“サブミッション・ルール”(セコンドのタオル投入によってのみ勝敗が決せられる)という特別ルールが設けられていた。
この試合はブレット対バックランドのサブミッション=関節技の闘いというよりはブレットと実弟オーエン・ハートの“近親憎悪ドラマ”の応用編で、ブレットには父スチュー・ハートと母ヘレンさん、チャレンジャーのバックランドにはオーエンがそれぞれセコンドについた。
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