更新日:2019年12月19日 20:51
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有馬記念・金杯・AJCC 年末年始の競馬で狙いたい達人の注目馬たち

 ビッグレースが目白押しで盛り上がる年末のギャンブル業界。できることなら勝って懐をしっかり温めてから新たな年を迎えたいものだ。~本島修司氏・競馬編~
中山競馬場

昨年年初の中山競馬場 有馬記念が終わっても金杯がある!

有馬記念は4歳代表と中山適性

 有馬記念は王道を歩む4歳の代表格が強いレースだ。今年は4歳のトップホース2頭に注目したい。  有力候補1番手はアーモンドアイだ。だが、中山芝2500mという舞台への適性は低く、末脚で勝負しやすい東京競馬場のような楽なレースにはならないだろう。ただ、それが決定的な大敗要素にはならなさそうでもある。今年の4歳ナンバーワンホースで、歴代最強牝馬の中でも頭一つ抜けた力を持つので、克服して勝ち負けを演じそうだ。そしてもう1頭、長距離が合うフィエールマン。これも主役候補となるだろう。中山適性を味方に好走する馬も多く、3歳皐月賞馬のサートゥルナーリア。この3頭に注目したい。

新春金杯はGⅠ戻りの馬に注意!

 新春の中山金杯。僕は早くから素質を高く評価してきた明け4歳世代のザダルに注目したい。出走すれば好勝負を演じそうだ。GⅠまで行くと力が足りないが、GⅡ~GⅢクラスであればしっかり走る馬で、今回は菊花賞で大舞台を踏んだ経験も生きそうだ。  トーセンラー産駒で、東京や、京都など直線が平坦なコースのほうがキレ味を出せる可能性もあり、もし負けてもしばらく注目しておきたい素質がある。距離は1600~2000mくらいまでがいい馬。2200mとなると心もち長いかもしれないが……。金杯を回避して仮にAJCCで復帰しても有力な1頭。復帰戦の走りに注目したい。

AJCCはリピート好走馬に注目

 2年前のGⅡアメリカジョッキーズクラブカップ(AJCC)の2着馬、ミッキースワローが出走してくれば有力だ。GⅡクラスなら安定感がある。ただ、ある程度下げて競馬をする馬なのでタイトな中山コースでは動くタイミングが難しい。そのため、鞍上が誰になるのか注意したい。  その、2年前のAJCCの覇者、ダンビュライトも出走してくるかもしれないのだが、この馬は昨年も出走していて6着。つまり、昨年はリピートで好走できなかったということ。少しムラ駆けな一面があるのだが、それでも、競馬の戦法を含めて堅実である。今秋もGⅡ京都大賞典で2着など存在感を示しており、ここも有力な1頭。この馬も陣営の鞍上選択に注意してマークしておきたい。 【本島修司氏】 作家、エッセイスト。喫茶店を舞台にしたエッセイや競馬論を中心に執筆。『競馬GⅠ勝利の真セオリー』、小林弘明氏との共著『日本競馬頂上分析』(共に秀和システム)が話題を呼んでいる <取材・文/勝SPA!取材班> ※週刊SPA!12月17日発売号より
SPA!が運営する日刊SPA!内のギャンブル情報サイト「勝SPA!(かちすぱ)」の取材班。Twitter(@kspa_official
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週刊SPA!12/24号(12/17発売)

表紙の人/ 飯豊まりえ

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