更新日:2020年05月24日 17:16
恋愛・結婚

スカウトマンをドン引きさせた、激ヤバキャバ嬢たち

 女性をキャバクラなどに紹介して店から報酬を得るスカウトマン。ひと昔前までは駅前や繁華街で女性に声を掛けている姿をよく見かけたものだが、近年はSNSで人材を集めるのが主流だそうだ。スカウトマンとキャバクラ嬢は切っても切れない関係だが、ときにはトラブルが勃発するケースも……。
歌舞伎町

新宿・歌舞伎町(イメージ写真、以下同じ)

 様々なキャバ嬢と接してきたスカウトマン達に「アイツはヤバかった……」という激ヤバキャバ嬢の実態を聞いてみた。

ゆきずりのキャバ嬢の正体…

 まず、話を聞いたのは大阪ミナミを拠点に活動するコウキさん(仮名・23歳)。スカウトマン歴2年半だという彼は、新人の頃にとんでもキャバ嬢に出くわしたことがあるという……。 バー 「今も昔も、他のスカウトマンが世話している女の子には店を紹介してはいけないという暗黙のルールがあるんです。最近はSNSで女の子を募集するので、他にスカウトマンと繋がっているのか把握しきれないことも多いですね。特にプライベートで知り合った女の子は余計に分からなくて。昔、知り合いが働いているガールズバーで飲んでいたら、酔っ払った女性客が絡んできたんです。話してみると、近くのキャバクラで働いているキャバ嬢とのことで、僕も1人だったので一緒に飲むことにしたんです」  いい感じに酔っ払ってきた頃、彼女から『2軒目に行こう』と誘われたというコウキさん。言われるがままに付いていくと、彼女のマンションに辿り着いた。 「『あれ、もしかしてそういう感じ?』と思いながら部屋に入りました。彼女がベッドに座ったので僕も座ろうとすると、ベッドの隣には信じられないものが……。そこにあったのはなんと、ベビーベッド。しかもその上では生後数ヶ月と思われる赤ちゃんが寝ていたんです! ビックリして『結婚してるの!?』と聞くと、『してるけど、もう離婚するから大丈夫ー』と、何ともあっけらかんとした答えが。さらに『旦那、スカウトマンなんだけれど浮気ばかりするんだよね』とボヤき始めたので、まさか……と思って旦那の名前を聞いてみると、僕の先輩スカウトマンだったんですよ……。  幸い、自分がスカウトマンということは話していなかったので『ちょっと、用事を思い出した』と言って帰ろうとしたら『子供は起きないから泊まっていきなよ』と言うんです。いくら、先輩の嫁とはいえこの人ヤバすぎだろ……と、逃げるように部屋を出ましたね……」

キャッツアイは本当にいた

 続いて話を聞いたのは以前、都内のスカウト会社で10年間勤務していたダイスケさん(36歳)。現在はサラリーマンとして働くダイスケさんだが、現役の頃はイタイ目に遭ったこともあるという……。 「現役の頃、六本木で声をかけた女の子に逆色をかけられたことがあったんです。最近はあまり聞かないけど、昔はスカウトマンが女の子に色恋を掛けて他のスカウトマンに店を紹介されないようにする……なんてこともありました。当時の僕は1番稼いでいた頃で、服もバッグもブランド物で固めていました。そんなときに出会ったのがアヤカ(仮名)だったのですが、とにかく顔が僕の超タイプ。今となっては真意は不明ですが、銀座の高級クラブで働いていると言っていました。時給はかなり良いという話をしていたので、どこかの店に紹介したいというよりも趣味で遊びたいと思っていましたね。 泥棒 そんなときにアヤカから連絡が来るようになって、さらに『家に行っていい?』と言われたので浮かれましたね。家で一緒に飲んでいる間にいつの間にか寝てしまったのですが、起きたらアヤカの姿はなく……。同時に財布の中身とベッドの横に置いていたブランド物の時計やアクセもなくなっていました……。当然、アヤカとはそれ以来連絡が取れることもなく……。銀座に詳しい知り合いのスカウトに聞いても『見たことない』と言われて。まさに『キャッツアイ』ですよ」
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ヤバイスカウトマンは絶滅?
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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