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パチンコ店の来店イベント復活なるか。“1時間150万円”のギャラを払っていた時代を元ホール関係者が語る

広告宣伝規制緩和でホールはどう変わる?

来店イベント

来店イベントの様子

 今年の1月、パチンコ店の広告宣伝に関する規則が更新され、これまで禁止されていたことの一部が行えるようになった。また、今後の展開次第では再び来店イベントなどが大々的に復活する可能性もゼロではない。そこで今回は、以前の広告宣伝規制前にタレント来店イベントに深く関わっていた、某ホール関係者のA氏に当時の様子を振り返ってもらった。バブリーな時代のホールイベントの裏側にあった意外な事実とは!?

集客率アップ=稼働率アップではない

 某ホール関係者のA氏は、芸能関係との繋がりが多く、これまでにパチンコ店でのタレント来店イベントをいくつも手掛けてきた。ところが、超人気のタレントを呼んだからといって、必ずしも稼働率アップ&ホールの売上増が期待できるワケではないと言う。 ——これまでにどんな方を呼びましたか? A氏:あくまで15、16年前の話ですが、アントニオ猪木さんや京本政樹さんなどが来店すると集客率がアップするので、よくお願いしていました。猪木さんは言わずもがなですが、京本さんは、京楽産業の「必殺仕事人」のおかげで非常に知名度が高かったので。 ——実際、タレントさんを呼んだ時の効果ってどの程度のものなんですか? A氏:正直、人は集まるけど稼働率アップには繋がらないケースも多いです。例えば、コワモテ俳優さんを呼んだ時は、駐車場はアメ車とBMW、ベンツだらけ……。ステージ周りは「いかにも!」って感じのファンが集まって異様な光景になってました(笑)。でも、その人たちがパチンコを打ってくれるわけじゃないんですよね。打ってくれないと売り上げになりませんから……。 ——タレントさんによって異なると思いますがギャラの相場は? A氏:1店舗、滞在時間は約1時間で下は65万から上は150万くらいですね。1日で3店舗回ってもらう場合はその金額の3倍弱です。  あと大手チェーン店では、セットで売り込む、いわゆるグロスで売ることもありました。例えば、超大物の力士と若手の芸人などを5人セットにして、2か月かけてそれぞれ3店舗ずつ回ってもらう。計15店舗で割れば1店舗あたりの支払いが少なくなって、結果的に超大物を安めに呼べるので。
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コスパ抜群のタレントとは
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パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai

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