ギリギリの車上生活をする非正規40代。24時間営業のジムに駐車、公園で洗濯――大反響・家がないトップ5
住む家を失うなんてこと想像できるだろうか……。そこで反響の大きかった生活困窮者を取材した記事ベスト5を発表。人生一寸先は闇の第1位はこちら!(集計期間は2019年1月~2022年12月まで。初公開日2021年10月30日 記事は取材時の状況です。公開後、たくさんのご支援を頂きました。お礼申し上げます)
* * *
絶望を生きる非正規雇用に焦点を当て、住むところも失い車上生活する40代男性の実態から貧困問題を考える。密着取材でわかった、飢餓レベルの困窮。これが今のニッポンだ!
宿泊費を抑えられ、宿のないところでも泊まれるというメリットから、車中で寝泊まりする「バンライフ」が旅行好きの間で密かに人気を集めている。しかし、家賃を払うことさえできない貧困者にとっては、車上生活こそ最後の砦だ。
「車で寝泊まりしつつ、ここから工事現場といった日雇い労働に通っています。コロナのせいであまり働けず月に7万~8万円くらいしかもらえませんが、なんとか食べられていますよ。
毎日ではありませんが、銭湯に行くくらいの余裕もあります。車は基本的に24時間営業のジムなどの駐車場に止めていて、ここなら警備員に注意されませんから」
そう語るのは田中良幸さん(仮名・42歳)。中学卒業後、家庭の事情もあって進学することなく社会の荒波へ。
しかし、人間関係がうまくいかず、学歴も普通免許以外の資格もない。能力の低さも自覚していると話す田中さんは肉体労働を転々。
大病や精神を病んで仕事ができなかった時期もあるそうだが、約2年前までは月収は安定して15万円ほどあり、山手線の内側で屋根と壁があるちゃんとした家に住んでいた。
なぜ車上生活者になったのか。
収入激減で離婚。日雇いでどうにか食いつなぐ車上生活
肉体労働を転々
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ