更新日:2016年05月26日 20:10
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ニコニコ超会議2016で流血沙汰に発展…厄介ピンチケ(無法アイドルオタ)を恐怖のどん底に陥れた最強セキュリティ集団BONDSを直撃!

 ピンチケ――アイドルのライブ会場において、マナーを無視して暴れる若者集団のことである。日刊SPA!ではこれまでもピンチケの動向に目を光らせてきたことは、過去の記事「【古参vsピンチケ】アイドルファンの間で深まる対立構造」「アイドルライブにエロい女ヲタたちが出没」でもお伝えしたとおり。そして、活動をさらに先鋭化させたピンチケは「厄介ピンチケ」と呼ばれ、全国で猛威をふるっている。しかし、そんな厄介ピンチケも今は大きな曲がり角を迎えているようだ。  事の発端は、4月29日のニコニコ超会議(幕張メッセ)で勃発した。私立恵比寿中学(エビ中)のパフォーマンス中、スコーンなるニックネームで知られる男が暴走。警備員とすったもんだの挙句、流血騒ぎにまで発展したという。一体、現場で何が起こったのか? 「スコーンは、アイドル現場で非常に悪名高い迷惑行為常習犯。エビ中を皮切りに、様々な運営から出禁を言い渡されている。さらにはAKB48team8の会場でも裸になって暴れ、強制退場させられたことも。彼は『動物園界隈』という集団に属しているのですが、ここは『ぶるーれい軍団』、『極めて異常』、『黒羊』と並んで“厄介ピンチケ四天王”と呼ばれている。共通のTシャツを着用しながら周囲を威嚇するため、多くのファンから忌み嫌われているのです」(エビ中ファン)  動物園界隈と呼ばれる軍団はニコニコ超会議前日から酒を飲んでおり、当日も会場の女性客を執拗にナンパ。そのため、ライブ前から運営サイドに多くの苦情が寄せられていたという。そして、エビ中のステージが2曲目に突入したときのことだ。暴れまくるスコーンは警備員による再三の注意にも耳を貸さず、それどころか相手に喰ってかかった。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1104608

鮮血に染まった厄介ピンチケ・動物園界隈のスコーン

 厄介ピンチケにとって普段と勝手が違ったのは、警備員がBONDSだったことだろう。BONDSとは超武闘派で知られる最強セキュリティ集団。全国から腕自慢の不良が集まる地下格闘技団体・THE OUTSIDERで睨みをきかせるほか、多数の危険極まりないイベントで猛者たちを黙らせてきた。格闘技経験者や現役格闘家が数多く在籍しており、見るからに屈強な肉体の持ち主ばかり。首までガッツリ刺青が入った者もいる。そんなBONDSがニコニコ超会議に呼ばれるという状況は、ローリング・ストーンズがヘルズ・エンジェルスに警備を依頼した出来事(オルタモントの悲劇)を連想させるに十分だ。  一部から“アイドル界の半グレ集団”と恐れられていた厄介ピンチケも、しょせん“本物”の前ではもやしっ子に過ぎなかった。「すわっ、厄介ピンチケVS最強バウンサー軍団の頂上対決か!?」という周囲の心配も杞憂に終わる。後ろから羽交い絞めにされて連れ出されたスコーンは、途中の柵で足をつまずかせて頭から床にダイブ(自爆)。これで血まみれになって逆上したのか、なぜかさらにBONDSに突っかかる。BONDS職員が背後から懸命に抑えつける中、チョークスリーパーが極まってしまい、スコーンは無残にも失神したという。まさに自業自得である。 「この一件は、瞬く間にTwitterや2ちゃんねるで拡散されました。多くのアイドルファンが厄介ピンチケにフラストレーションを感じていたので、BONDSに対しては“よくやった!”と称賛の声が溢れかえった。これは極めてレアなケースでしょうね。観客と警備員が揉め事になる場合、多くは警備員が糾弾されますから」(前出・エビ中ファン)  たしかにネットの声を拾ってみると、「やりすぎでは?」という声もあるものの、多くはBONDSに対して好意的な意見。「BONDSさん、このまま民度の低いヲタクを消し知ってください」、「BONDS側はセキュリティとしての仕事をしただけでしょ? むしろ逆ギレして暴れたあげく自分の不注意で流血してる方がアホでしょ?」、「オタイベントにBONDSが呼ばれるのは、普通の警備員だとナメて言うこと聞かなかったり逆ギレするような厄介オタがいるからでしょ」、「TIF(国内最大級のアイドルイベント)もBONDSに頼めば良いんじゃない?」といった調子で、「いいぞ、もっとやれ!」と喝采を送っているようなのだ。

翌日のニコニコ超会議にはスコーンのコスプレをする者も出現

 パンクやラウド系ロックなどのライブ会場でも、ファンが警備員とトラブルを起こすケースはある。だが厄介ピンチケがそれらと異なるのは、トラブルの一部始終をわざわざSNSで発信している点だ。そこには「オラつく自分たちを見てほしい」といった一種の自己顕示欲が感じられる。爆音を浴びているうちに高まるというより、マスターベーション的な行動原理に基づいているのだろう。 「動物園界隈のメンバーは、“こんな会社がイベントのセキュリティをし続けていたら長期的に見ると間違いなく集客も減るはず”などと事件後もTwitter上で吠えていました。どの口が言うのかっていう感じですよ。実際、厄介ピンチケがいるおかげでライブを避ける女性ファンも相当数いますからね」(前出・エビ中ファン)
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BONDSの現場統括責任者が語る事件の真相
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