AIの“おバカな側面”が露呈してしまった(!?)2016年上半期
政治家や企業の不祥事、芸能スキャンダルなど、多くのニュースに沸いた’16年も早くも折り返し地点。いろいろあったこの6か月を各ジャンルの専門家が選定した、独自の裏ニュースランキングで振り返る!
昨年、世界の市場規模が約4兆円に到達し、実用化が待望されるなど急成長中のAI(人工知能)産業。このブームを象徴する明るい話題がある一方、「AIのおバカな側面を露呈してしまったニュースも増えた」と指摘するのは、ITジャーナリストの三上洋氏だ。
「なかでも典型だったのが、米のマイクロソフトが作ったAIソフト。これはユーザーとの対話から言葉を学習していくのですが、その過程で善悪の判断を学ばせなかった。結果として『ヒトラーは間違っていない』など差別発言を繰り返した。また、店舗の窓口にAIを活用する企業も出てきていますが、愚の骨頂。想定外の質問をするとすぐ無反応になるため、最後は人に頼らざるを得ず、余計に時間がかかってしまいます。正直、単なる客寄せパンダですね」
もちろん、長い目で有効活用が期待できそうな分野もある。
「改良の余地はありますが、『アルファ碁』はAIのデータベースと分析力がうまく機能した一例。人間がお題を与えずとも、自ら問題を生み出し、解決する。そんなAIの将来が垣間見えた瞬間でした。“おバカなAI”が世に溢れる一方で、こうした“社会に適応できそうなAI”を冷静に見分けられるように注意したいですね」
【ランキングTOP10】
1位…米MSの人工知能が差別主義に
学習型AI会話ロボット「Tay」が人種差別や陰謀論などの発言を繰り返し、わずか1日で利用停止に
2位…女子高生AI「りんな」が話題に
チャットができる女子高生AIアカウントを日本MSが開発。「昔からある機能でAIとは呼び難い」
3位…ペッパーのみの携帯ショップが開店
人型ロボット「ペッパー」だけの店が3月、都内に期間限定オープン。見物人が大挙する事態に
今はまだ客寄せパンダ状態!? 期待ハズレなAI事件簿

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