お部屋探しは“モンスター大家”に注意【事例集】
4月から始まる新生活をきっかけに、新しい住まいに移る人も多いのではないだろうか。「失敗しない物件選びのポイント」として多く挙げられるのは家賃や立地条件であり、「大家」を気にする人はあまりいない。ところが、取材を進めたところ“モンスター大家”のせいで生活に困っている人が少なからず存在した。世にも恐ろしいモンスター大家の被害エピソードを紹介する。
◆クレーム暴走 (26歳・男性)
「一軒家で2階が賃貸、大家が1階に住んでいるという物件で、大家は70代ぐらいの独り身のおばあちゃん。当時、新入社員だった僕は残業で帰宅が遅くなってしまうこともありました。ある朝、ポストを開けたら『深夜に階段をのぼる音がうるさい!』と大家からクレームの手紙が入っていました。クレームは徐々にエスカレートし、しまいには、『貸した物干し竿は、いつ返ってくるんだ!』と身に覚えのないことまで。直接言ってくるわけでもなく、手紙によるクレームはしばらく続きました。そして、更新日直前になり、不動産屋から『大家さんがあなたと更新したくないと言っています』と有無も言わさず一方的に解約を要求されました」
◆いき過ぎた干渉 (25歳・女性)
「彼氏と初めて同棲したときの話です。私たちの隣りに住んでいた大家は、とても人の良さそうなおばあちゃんで『ちゃんと栄養あるものを食べなさい』と時々お惣菜を持ってきてくれていました。最初は世話好きなおばあちゃんぐらいに思っていたのですが、徐々に私たちの家を訪れる回数が増え、2日に1回は惣菜を持ってくるようになりました。しかも、夜中の11時に来たりこっちの都合はお構いなし。朝8時に来たときは『あんたたち、昨日はお盛んだったわね』とニヤつきながら立っていて、さすがに鳥肌が立ちました」
◆謎の大家ルールが存在 (21歳・女性)
「不動産屋から、見た目が綺麗で学生に人気の物件と紹介され、部屋自体は特に問題ありません。ただ、部屋に大家直通の固定電話がついていて不動産屋からは“緊急時用”と説明を受けました。ところが、入居すると大家から『10時以降に人を入れるな』や『訪問者は、必ず玄関に置いてあるノートに記せ』など謎のルールを聞かされて。そのルールを破ると『あなた、部屋に誰がいるわよね? 早く帰しなさい!』って、直通電話にクレームがくるというシステム。私は耐えられなくなり4か月で退去しましたが、敷金は一切返ってきませんでした」
◆住居者に借金をせがむ (32歳・女性)
「ある日、『お話があるので、伺ってもいいですか?』と大家からメール。私は以前、依頼していたエアコンの修理の件かと思っていたんです。ところが、部屋にやっていた大家からいきなり『固定資産税を払えないから、カネを貸してほしい』と懇願されたんです。最初は断っていましたが、あまりのしつこさに恐怖を感じて仕方なく8万円を貸すハメに。ところが、翌月の期限になっても返ってきません。それから3か月が過ぎ、ようやく返してもらった際に『大家が借金を申し込むなんて非常識。部屋の鍵を持っている大家に借財を申し込まれて、勝手に家にはいられるのではないかと嫌な思いをした』と苦情を言ったところ、『だからこそ、貸してよかったじゃないですか』と開き直り。今でも懲りずに、カネを貸してほしいという連絡がきます」
取材班によると、大家が同じ建物内に住んでいる場合、モンスター大家である確率が高いという結果に。せっかくの新生活、モンスター大家の餌食にならないよう、事前に“大家の素性”もリサーチしておいたほうがよさそうだ。あなたの大家は、大丈夫? <取材・文/日刊SPA!取材班>
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