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タワマンに住む時代は終わる?10年後、日本のサラリーマンはどこに住むのか

生活様式や価値観が目まぐるしく変わる現代。テクノロジーの進化によって、それはますます加速度を増している。10年後、日本の未来はどう変わっているのだろうか? リモートワークの浸透に伴って、「出社」という慣習から解き放たれたサラリーマンの住まい選びには、今後大きな変化が表れる。専門家に話を聞いた。
生き残り戦略

イラスト/田川秀樹

都心より気ままな郊外住み、非定住型のスタイルも一般化

 不動産評論家の牧野知弘氏は、「都心に戸建てを構えるか、タワマンに住むのが成功の証し」という時代は終焉し、気ままな田舎暮らしに価値を求めるサラリーマンが増えていくと予測する。
タワマン

※写真はイメージです。

「コロナの副産物として、サラリーマンは『3つの自由化』を知りました。一つは仕事の自由化です。出社する必要がなくなると、自分で時間割を作って、自らの裁量で仕事をすることが求められます。それに伴い、副業も格段にしやすくなるでしょう。  また、職場へのアクセスを考慮せず、好きな土地に住むことが主流になり、場所の自由化も進んでいく。そうなると通勤する必要もないので、毎日往復2時間を電車の中で過ごしていた人たちは、年間に換算して約500時間が自由に使えるようになります」

主流になるかもしれない「アドレスホッパー」とは?

 仕事、場所、時間の自由化が進むなかで、これからは都心の半分以下の値段で郊外に家を買い、趣味を存分に楽しみながら、現役生活を送る人が幸せのひな型になると牧野氏は言う。 生き残り戦略 さらには冬は沖縄に住み、夏は北海道へ移住するといった非定住型の生活スタイル、アドレスホッパーが主流になるかもしれない。 「家具や家電はリース契約、最低限の荷物を持って全国の家を転々とする人が増えるでしょう。また、今後10年で団塊世代が大量に亡くなり、彼らが所有する家や土地が相続を迎えることが予想されます。相続人である子供たちも年を取りつつあり、親の家は人に貸すか、売るかの二択になります。  持ち家に住む人は減少傾向を辿るので、空き家は溢れ、値段も下がります。買うにしろ、借りるにしろ、これから居を構えようとする人は物件が選び放題になるわけです」  都心離れが進行しプチ田舎住まいなどが流行。住宅があり余る10年後が見える以上、借金してまで家を買うという、旧来型の人生設計の意味などとっくに失われているのだ。
牧野知弘氏

牧野知弘氏

【不動産評論家・牧野知弘氏】 第一勧業銀行、ボストンコンサルティンググループ、三井不動産を経て、現在はオラガ総研代表取締役。近著に『人が集まる街、逃げる街』(KADOKAWA) <取材・文/山田剛志(清談社)>
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