山本太郎「ツイート後は涙が止まらなかった」
俳優・山本太郎は、“脱原発ツイート騒動”後、「俳優仲間に迷惑をかける」と所属事務所を退社。フリーの身となった今だから話せるあのときの思いを、120分間語り尽くしてくれた。
このインタビューは、ツイッターでの反原発発言後、初のメディア登場となる。
⇒ 続きは、週刊SPA!7/5・12号(6/28発売)「俳優・山本太郎が事務所を辞めてまで伝えたかったこと」にて。(電子雑誌版も発売中)
━━所属事務所を辞めて、現在「フリー」になったわけですが、生活は変わりましたか?
山本 事務所を辞めてしばらくして、ツイッターを通じてナレーションの仕事を一本いただきました。もちろん、俳優は続けていきたい。
今はマネジャーもいないし大変だけど、13年間お世話になった事務所を出て、初めて大人になった気がしてます。
(中略)
━━振り返れば、原発問題について太郎さんが初めて公に声をあげたのは、4月10日、高円寺で1万5000人を動員した反原発デモの前日のツイートでしたね。
山本 その数日前にソフトバンクの孫さんが、ツイッターで原発の賛否を問うアンケートをしてて……正直それを見て、ずっと寝つけずにいました。
声をあげたいけど一歩を踏み出せずにいる……そんな自分に気づいたんです。やっぱり16歳からやってきた俳優という仕事が好きだし、夢もあるしね。
でも、今の状況では、そんなちっぽけな葛藤なんてつまらないことだって思ったんです。
福島の人たちが国に見殺しにされているというのに、間違いに対して間違いと言えないのは人として終わってる。プライベートでは反原発の話をしても、役者としては発言しない……これじゃ僕も原発に賛成しているのと一緒。
あのツイートは、本当に言いたいことを言えない苛立ちが爆発したんです。
つぶやいた後、格好悪いけど大泣きしました……。何かを失う怖さからじゃなく、自分自身が解放された喜びで涙が止まらなかった。やっと人間に戻れた、って。
事務所にいづらくなるのも想像できたけど、人としての優先順位を考えれば、口をつぐんで仕事を続けるという選択肢は僕にはなかった。
(後略)
山本氏はこのほかに、原発のこと、芸能界のタブーのこと、母親のこと、環境問題のことetc. を赤裸々に語っている。
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