上司が判定[出世できない男の行動]ランキング
社会人として、ある程度の年齢になると、結婚と同様重くのしかかるのは“出世”。独立志向のある人はさておき、同期が続々と出世し始めてくると、「なぜ俺は出世できないのか」という焦りを抱くもの。入社して結構たつのに、ソツなく仕事しているつもりなのに……。出世できない本人たちはそう言うが、上司や人事担当者から見れば、ある共通点があるという。
「仕事がデキる、デキないではなく、出世できない人というのは、その会社の出世の法則をわかっていないことが多い。それを意識もせず、己のスキルアップばかり求めていても無駄な努力だったりするのです。出世とは当然ですが会社の上層部がジャッジすること。つまり、直属の上司に評価され、社内の評判を上げる。この2つを守ることしかありません」
そう語るのはビジネスマン100人以上に取材するなど、数々の成功法則を研究している加谷珪一氏。また、社内の評価に加えて、思考や私生活での言動も出世に影響してしまうという。
「どんな考えを持ち、どんな生活を送っているかは、一見、仕事と関係なさそうですが、にじみ出てしまうのです。例えば、プレーヤーとしては優秀でも、時間を守らない人は出世できません。そして、どこか男尊女卑な人も、今では女性部下を育てられないとみなされますしね」
出世できない人の特徴を全国の役職者(上司)、人事担当200人に判定してもらった。出世したいのに、できない人はチェックすべし!
【対上司】上司の感情を無視した行動こそ出世を遠のかせる
やはりと言うべきか、上司がイラつく言動が多い社員ほど、出世できないと判断されるようだ。数あるNG行動の中で、もっとも多くの人が指摘したのが、「ミスの報告は言い訳から入る」というもの。これは致命的!
「ミスをするのは仕方ないが、言い訳がましいヤツは信用がおけない。いい年して、後輩のせいだと言うようなヤツは、上司になってもケツ持ちできないでしょ」(46歳・自動車)と、辛辣だ。
ほかに、「メール・電話のレスが遅い」、「報連相をまったくしない」、「挨拶ができない」、「飲みの誘いに乗らない」といった、コミュニケーション不全は論外である。
「留守電を残しても、折り返しがないから、とにかくイラついてしまう。いい仕事をしても評価の対象になりません」(38歳・営業)
部下としては「結果は出しているし、まぁいいや」なことも、上司にとっては扱いづらいヤツというレッテルが貼られる。
とはいえ、ただ言いなりになってりゃいいというものでもない。
「自分から一切提案をしない」や「必要以上に気を使いすぎて腰が低い」も上司との距離ができてしまう。「提案や代案を出さないヤツって結局何がしたいのかなぁと思う」(42歳・広告)、「いつもスイマセンって言えば許されると思ってるのか、仕事に責任や自信を見せない人間は、出世する器じゃないと思いますわ」(44歳・IT)。そうは言っても出る杭は打たれてしまうようだ。
「やたらめったら正論を押し付けるのも問題。確かに間違った指示を出すこともありますからね。単純にカチンとくる」(45歳・半導体)といった意見は6割超え! いろいろ腹に溜め込んでいるようだ。まずは直属の上司をイラつかせないよう気遣う努力が必要だ。
<上司に対してこうだと出世できないランキング>
1位:ミスの報告は言い訳から入る 81%
2位:自分から一切提案をしない 74%
3位:メール、電話のレスが遅い 69%
4位:日々どんな行動をしてるか謎 65%
5位:やたらと正論を押し付けたがる 63%
6位:必要以上に気を使いすぎる 54%
7位:挨拶ができない 46%
8位:苦手意識を本人の前にさらけ出す 39%
9位:よくわからないカタカナ語を多用 32%
10位:飲みの誘いに絶対乗らない 29%
― 上司&人事200人が判定[出世できない男]ランキング【1】 ―
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