米国で認可の「粉末アルコール」、日本にはすでに存在していた

Palcohol 水に溶かせばすぐにお酒ができる。そんな“粉末アルコール”が、アメリカのアルコール・タバコ税貿易管理局に認可され、市販化に向けてマーケティング展開しているという報道が21日、日本のネットメディアを中心に駆け回った。

「Palcohol」(パルコール)と名付けられたこの商品、製造したメーカーのサイトによれば、ウォッカ、ラム、4種類のカクテルがラインナップされており、パーティーなどに持ち込んで高いアルコールを買う代わりに水に溶かして飲むことや、朝食の卵など食品にふりかけて食べるという、なんともイケイケなスタイルが提案されている。

佐藤食品工業(株)

佐藤食品工業(株)ウェブサイト

 この「パルコール」と同じ製法によるかは不明だが、「粉末アルコール」というもの自体は、実は日本の佐藤食品工業という企業がすでに製法を確立し、販売しているということはご存知だろうか? 

“粉末酒は酒税法でも正式に酒として承認されており、世界主要17か国で製法特許を取得しています。粉末酒を製造しているのは世界中で佐藤食品工業(株)だけ”(同社サイトより)

 センセーショナルなプロモーションをしようとしている「パルコール」に比べ、サイトの作りも実直な佐藤食品工業。同社に「パルコール」の報道について聞いてみた。

「弊社でもパルコールの報道を見て調査したのですが、特に関係はなく、技術提供などはしておりませんので特許についても現在調査中です。弊社は、1966年に粉末酒の開発に成功し、1981年の酒税法改正以来、業務用として食品メーカーに販売しています」(佐藤食品工業広報担当者)

 同社では、「天然食品の持つ“味・風味・色調”を損なうことなく粉末化すること」を目指し、酒以外にも野菜や果物、お茶などの粉末化に成功している。粉末酒は、梅酒、ワイン、ブランデーなどがあり、風味向上や味の熟成などに用いられているそうだ。

 しかし、佐藤食品工業の粉末酒は業務用であり、小売りはされていない。

「弊社は食品の原料メーカーです。粉末酒は主に食品メーカーさんに売っており、現時点では小売り販売する予定はありません」

 確かに、ともすれば過剰なアルコール摂取に繋がる粉末アルコール。「パルコール」のサイトでもさすがに「鼻からの吸引はやめてください」と書かれているようだが、それでも同社のサイトにあるようなカジュアルな摂取については危険性も未知数。業務用のみの販売というのは至極当然であろう。

 アメリカのほうの粉末アルコール「パルコール」も、認可がおりたと報じられているのは、財務省管轄で酒類やタバコの認可を行うTTB(Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau)であり、食品や薬物の安全性や有効性を保証するFDA(食品医薬品局)ではないのもポイントだ。さらに、現在何かしらの問題があったのか、製品ラベルを再提出し、承認待ち状態だという。

 佐藤食品工業の粉末アルコール製造技術の特許は侵害されているのか? カジュアルな粉末アルコール「パルコール」はアメリカで販売されるのか? この先も興味が尽きない。 <取材・文/林健太>

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