「Chrome book」が日本で盛り上がりに欠けているのはナゼ? 世界では売れまくっているのに…
グーグル謹製OS「Chrome OS」を搭載したノートPC「Chrome book」が世界で売れまくっているという。年内の販売台数は昨年より約3割増の720万台に達する見通し。日本ではどうも盛り上がりに欠けるが、これからブームを巻き起こしてくれるか!?
「Chrome book自体は悪くない商品です。3万円台で買えるノートPCにしてはモノがよく(バッテリーの持ちや軽さなど)、価格だけでも競争力はある。すべての動作をブラウザ上で行うことに戸惑う人もいるでしょうが、オフィス文書の閲覧や画像編集なども含めて、今どき大抵のことはブラウザ上でできる。
基本的にオンライン状態でないと作業できないので、格安SIMが挿せるLTE対応端末が日本でも手に入るようになれば、もっと盛り上がるかもしれませんね」と話すのは、ITライターの柳谷智宣氏。
だがしかし、である。柳谷氏はChrome bookの将来性についてはかなり懐疑的だ。
「Chrome bookの潜在的なユーザーであるライトユーザー(PCであまり複雑な作業をしない層)には、その存在が届いていないように思います。ギーク層は一時的に注目していますが、彼らは本来もっと高いスペックを求めている。グーグル自体、“仕組みだけ作って勝手にブレイクさせる”という方針なので、あえて広告戦略を打っていないのも痛い。
しかも、これからはWindows10の大攻勢が始まりますから、それをかわし切れるかどうか。なによりグーグルは“ブレイクしなかったプロジェクトからはさっさと手を引く”常習犯ですからね。Chrome bookからもあっさり撤退しそうなイヤな予感がします」
<将来性⇒△>
広告戦略に対するグーグルのヤル気のなさが仇となるか……
― デジタル“マイナー勢力”の今後を占う! ―
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