デジタル

格安ノートのコスパは?ASUSの9万以下の大画面Windows PCを自腹で検証

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は企業のテレワーク導入を推奨・支援している。いろいろな助成金も用意されており、急に環境を揃えなければいけなくなった企業にとってはありがたいところ。しかし、要件として1製品の価格が10万円以下となっているものもある。本来テレワークでは高性能なPCを使いたいところだが、背に腹は代えられない。そこで今回は、10万円以下のWindowsノートPCを実際に購入して、レビューしてみた。
VivoBook 15 X512DA

今回レビューした「VivoBook 15 X512DA」

8万8000円の大画面ノートPCのスペックは?

 購入したのはAsusの「VivoBook 15 X512DA」。15.6型ディスプレイを搭載する大画面ノートPCだ。価格は8万8000円とお手頃。CPUはAMDの「Ryzen 7 3700U」を採用しており、メモリは8GB、SSDは512GBを搭載。OSはWindows 10 Home 64ビットとなっている。  15.6型ながらディスプレイはノングレアで、ベゼルは狭額タイプ。ベゼル幅はわずか5.7mmなので、見た目もいい。この細さで、画面上部にHDのウェブカメラを搭載しているのも○。重量は1.7kgと大きさのわりには軽い。カラーは光沢感のあるトランスペアレントシルバーだ。  キーボードはフルサイズで、キーストロークは1.4mm。右側にテンキーを備える102日本語キーボードで、ファンクションキーが小さめになっている。日本モデルにはバックライトは付いていない。ディスプレイを開くと2度ほど傾斜が付き、タイピングしやすくなるというギミックも備えている。  タイプ音は静かなので、外出先で使うのにも気を遣わずに済む。テンキーがあるので文章を入力する際は、わずかに左側に体の中心を動かさなければならず、違和感があるが、その代わりExcelなどに大量の数値を入力する場合は、テンキーで高速入力ができる。
VivoBook 15 X512DA

キーボードはテンキー付き。タッチパッドには指紋認証リーダーを備える

 タッチパッドの右上にはWindows Hello対応の指紋認証センサーを搭載しており、手軽にWindowsにログインできるのが楽。電源は専用の端子だが、その他のインターフェースが充実している。USB 2.0、3.0、Type-Cを備え、利用するデバイスに応じて使い分けられる。フルサイズのHDMI端子のほか、microSDカードスロットも用意している。  最近はUSB Type-C機器が増えているが、Type-Aもまだまだ多く、端子を混在してくれているのはありがたい。コストのことも考えつつ、外付けHDDなどスピードを求める製品をつなぐためにハイスピードのUSBを用意しているのも助かる。  バッテリー駆動時間は6.9時間で、充電時間は2.1時間。49分で60%の容量を高速充電できるのは便利だ。
VivoBook 15 X512DA

左側面にはUSB 2.0端子を2つ備える

VivoBook 15 X512DA

右側面にはUSB 3.0端子とUSB Type-C端子、ヘッドホンコネクタ、microSDカードスロット、HDMI端子を備える

次のページ
スペック十分なのに安い理由は?
1
2
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

記事一覧へ
おすすめ記事