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『おそ松さん』クリエイターが語る大ブレイクの真相「“全員ニート、全員童貞で大人になっている”と聞いて勝算が見えた」

おそ松さんあの不朽のギャグ漫画が28年の時を経て現代に帰ってきた。イヤミ、チビ太などサブキャラが注目を集めた『おそ松くん』と違い、『おそ松さん』の主役は個性豊かな6つ子たち。内容も挑戦的だ。大人になってもニートで童貞の6つ子のダメダメな日常が描かれ、ギリギリまで攻めたギャグや自虐ネタ満載にもかかわらず、むしろ女性ファンの心をわしづかみにし、経済効果70億円の大ヒット。なぜそこまで愛されるのか。キャラクターデザインを担当した浅野直之氏と、シリーズ構成を手掛ける松原秀氏にブームの真相を伺った。

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――そもそも、なぜ今、あの『おそ松くん』の未来を描くことに?

松原秀氏と浅野直之氏

松原秀氏(左)と浅野直之氏

浅野:そもそもは赤塚不二夫生誕80周年を迎えることを記念して、決まったことだったと思います。ただ、この状況はまったく想像できませんでした。あくまで好き勝手やって変な層にウケればいいな、という感じだったんです。どうせ昭和のノリをそのままやっても「昔の名作がまたやってるなぁ」で終わっちゃうと思っていたので。

松原:『おそ松くん』みたいな国民的アニメって夕方のイメージがあるじゃないですか。それを深夜でやると聞いたので一体どうなるのかなと。でも、監督の藤田陽一さんから「全員ニート、全員童貞で大人になっている」と言われたとき、なんとなく勝算が見えました。

――確かに、その設定だと一気に深夜感が出てきますね。

松原:僕はもともとオールナイトニッポンのハガキ職人をやっていたのですが、ラジオ特有のノリって「ダメでいいじゃん」っていう部分だと思うんですよね。たぶん、アニメの素地があんまりない僕にシリーズ構成の話が来たのも、そういう深夜の空気感を期待されていたんじゃないかなと思いますね。

浅野:むしろ松原さんがアニメどっぷりじゃなかったのがよかったんじゃないかなと。「アニメって気持ち悪い」という意識の人もいまだに根強くいると思うんですけど、今回に関しては「抵抗がない」っていう声がよく聞こえてくるんです。

松原:それは浅野さんの絵の力が大きいですよ。6つ子それぞれ、中身は現実によくいそうなクズだけど、見た目はほんわかしてかわいらしい(笑)。生々しさが消えて、純粋に日常の関係性の“あるある”ネタの面白さが際立ったんじゃないかなと。

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「アニメって「間」が取りづらいんですよ」

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