秘密基地に眠っていたマツダ最後のロータリーRX-8。10年ぶりに乗ったら思わず魂を揺さぶられました
今でも「ロータリーエンジン」の復活を待望する声はある。マツダもまだ細々と研究を続けている。昨年の東京モーターショーに出展された「RX VISION」は、「ロータリーエンジン」の搭載を前提とした美しいデザインを纏っており、一部マニアの焼けぼっくいに火がついた。
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が、果たしてロータリーは排ガスと燃費の壁を超えられるのか?
現在のマツダには、ロータリーに代わる技術的象徴「スカイアクティブ」がある。いまさら旧時代の遺物を復活させる必要があるのか? もちろん排ガスと燃費が改善されればいいんですけど、ローターが1回転する間に3回も爆発しちゃう「ロータリーエンジン」にはムリじゃないか? ちなみにフツーのエンジンは2回転で1爆発。実際「スカイアクティブ・ディーゼル」と「ロータリーエンジン」を比べると、燃費はちょうど3倍くらい違うのである(※ローター1回転あたりの爆発回数は燃費とは関係ありません)。
ロータリーはもはや消滅した技術。復活の必要はないし、むしろスッパリ捨てるべきだ! ロータリー復活はマツダの経営の足を引っ張るアキレス腱となる! 私もロータリーに乗る機会はもう二度とないだろう!
と思ってたら、なんとマツダには、すでに生産中止になって4年もたつRX-8の広報車があった。フツー、広報車は販売が終わると処分されるんだけど、世界唯一のロータリーエンジン搭載車ってことで動態保存してたんだね。それを担当Kが物好きにも借り出しました。
「だって、ロータリーって乗ったことなかったですから!」(担当K)
オレも乗るのは10年ぶりだ。どれどれ、どんな感じだったっけ。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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