写真は、マツダCX-30取材中、不覚にも警察に捕まってしまった!というわけではありません。スピードを出しすぎないようにと設置された“警察官を模したカカシ”を見かけて、思わず停車した1枚です。非常によくできたカカシでした。内容と関係なくてスイマセン。本編は、昔のマツダと今のマツダについて、消費者代表カーマニア3人の討論であります。
MAZDA LOVE
永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
価格で勝負から、高くてもデザインで勝負のマツダの心意気は伝わるか?
カーマニアにとってマツダは、常に称賛の対象だった。規模は小さくても、ひたすらいいクルマを作ろうと奮闘する姿に、クルマ好きはこぞって目頭を熱くした。
しかし今、そういう“マツダ熱”が、急速に冷めている。きっかけは、マツダが満を持してリリースした新世代ガソリンエンジン「スカイアクティブX」が、性能的にやや期待外れだったうえに、フツーのガソリンモデルより約70万円も高かったから。「マツダは安くていいクルマを作る会社から、殿様商売の高級ブランドになろうとしている!」という反発が起きているのだ。
CX-30はフツーのガソリン、クリーンディーゼル、スカイアクティブXの3つのエンジンをラインナップ。カッコよくて、安くて、いいクルマを求める人には、ガソリンモデルがいいかもしれません。価格は239万2500円~
永福:確かにマツダの良さって、「値段のわりにメチャメチャいいクルマ作ってる」っていうのがあったよね。
担当K:でも今はぜんぜん安くないし、新車の値引きも渋いでしょ?
職人:ロータリーエンジンを積んでるなら、値引きが渋くても許しますけど……。
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CX-30 スカイアクティブX
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CX-30 ガソリン
担当K:そうですよ! ロータリーなら値引きゼロでも喜んで買います! やっぱりロータリーこそマツダの魂ですから!
永福:また話をそこへ持っていく……。ロータリーの復活はないよ! 復活しても、発電機を回す動力源としてでしょ?
担当K:そんなのロータリーの意味がありません! RX-8を復活させてくれたら、絶対買います!
RX-8はマツダ最後のロータリーエンジン搭載車。エンジンを回すと聞こえてくる、魂がむせび泣くようなサウンドがたまりません!
永福:キミらの購入予算は50万円が上限だろ! それよりマツダ最大の傑作は最後のプレマシーだよ!
職人:2年前に消滅した、あの地味なミニバンがですか?
プレマシーは’18年まで製造されていたマツダのミニバン。足回りに関しては、マツダ最大の傑作車と評価します
永福:そう。あんな地味なミニバンなのに、足回りがすさまじくよくて、路面を掴んで離さなかった。あれこそカーマニアを唸らせるマツダらしい最高傑作だった……。
担当K:そんな地味なこと言っても、読者にはチンプンカンプンですよ!