「40代以上で結婚できない男」に共通する3つのポイント
続いて大西さんが挙げる2パターン目のキーワードは「価値観」だ。
「不動産の物件を選ぶ時もそうですが、なにかしら譲れない条件を決めて、あとは状況に応じて取捨する。婚活も同様で、なにか条件をひとつ絞っておくことが大事です。でも、『価値観が合う』を条件に挙げるのだけはダメです。実はこれ、皆さんサラッと言いますが、ものすごくハードルが高い条件で、これを挙げた時点で、非常に困難な婚活になることを覚悟しなければなりません」
「価値観が合う」とは、具体的には家具選びのセンスや金銭感覚、旅行の規模感など、生きていくうえでの価値基準が似ているということ。それは、家柄、育ってきた環境、学校や社会で学んできたこと、将来に関する考え方……などさまざまなことが近いということでもある。そんな異性とほいほい巡り会えるのは、フィクションの世界だけの珍現象なのである。
そして結婚できない40代男子の3パターン目は、決めつけ型。
「お相手のプロフィールを見て、会う前から自分の思い込みで『こういう女性に違いない」とジャッジしてお断りモードになってしまう人がいます。自分の悪い想像力に縛られてしまって、『とにかく会ってみよう』という軽やかさがなくなってしまっているのです」
だが、それは自分の物差しで測った人物像でしかない。話で聞いていたときはどうかと思っていたが、実際に会ってみたら全然違ったという経験は、誰しもあるはずだ。
「フツーがいい」と実は高望みし、合うはずもない価値観を追いかけ、自分の貧弱な人生経験をもとに異性を自分勝手に値踏みする……。以上の3類型を見て、誰しも「そりゃ、そんなヤツは結婚できないだろう」と腑に落ちたはず。このダメダメな感覚、なにかに似ていると思って記者はもやもやしていたのだが、大西さんはズバッと言語化してくれた。
「40歳を過ぎて、結婚していない人は、乱暴な言葉でいえば“結婚ニート”です。ニートが社会復帰をしようと就職活動を始めても、この会社は給料が安い、家から遠い、勤務時間が不規則……などと選り好みした結果、就職先が見つからなかったという話をよく聞きます。 結婚ニートも同じです。いざ婚活を始めて友人知人に紹介してもらっても、ああいう女性と結婚すると自由がなくなりそう、ああいう男性と結婚するとずっと気を使って疲れそう……などと選り好みをして、決断できずにいる方が少なからずいます」
ニートが会社に就職したくないわけではないのと同じで、結婚ニートも結婚したくないわけではない。「結婚したいけれど、いい人がなかなかいない」とズルズルと怠惰に過ごしてしまう最大の原因は決断力にある。
「決断できないまま過ごすこの時間はハッキリ言ってムダ。そして時間がたてばたつほど、結婚しにくくなっていきます。これは結婚も就職も同じでしょう。ズルズルと結婚しない時間を持ち続けるのではなく、『今だ!』と婚活に踏み込み、「この人だ!」と瞬時に決断してしまう思いきりが大切なのです」
耳が痛いかもしれないが、婚活を通じて今までの生き方や考え方を改めてみるのもいいかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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