梅雨時は「喘息」に注意。大人が発症すると完治率は5%
ジトジト雨が降り続くと思いきや、急な晴れ間と気温の急上昇。湿度を伴った天気は働く男にとっては年々厳しさを増すばかり。感じる体の重だるさ、この時期の「男の危機」の乗り越え方を考える。
この時期、咳が増えたり、胸が痛くなることはないだろうか。ひょっとするとそれは、気管支喘息の前ぶれ“咳喘息”かもしれない。
「梅雨時は、一年のうちで2番目に喘息患者が増える季節。この時期、初めて喘息になる人も多いんです」
こう語るのは、佐野虎ノ門クリニックの院長・佐野靖之氏だ。喘息は“子供がかかる病気”だと軽んじる人も多いが、佐野氏によると、それは大きな落とし穴だという。
「喘息患者の70%は大人。それも40~50代で発症する人がほとんどです。そして、子供は喘息になっても半数が治りますが、大人の場合は完治率がたったの5%。症状が軽いうちに治療しないと、一生付き合うハメになり、重症化すると命も落とします。とくにタバコや香水の臭いが苦手な人、花粉や食べ物などのアレルギーを持っている人は、気管支が敏感なので、注意が必要です」
喘息で亡くなる人は年間2000人。決して侮れない病気なのだ。
【佐野靖之氏】
佐野虎ノ門クリニック院長、東京アレルギー・喘息研究所所長。専門は気管支炎喘息など、アレルギー性疾患全般。『名医の図解 ぜんそくに克つ生活読本』など著書も多数
※6/14発売の週刊SPA!では「梅雨は[男のカラダ]が危ない」という特集を掲載中
<取材・文/週刊SPA!編集部>
![]() |
『週刊SPA!6/21号(6/14発売)』 表紙の人/ 渡辺麻友 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
【関連キーワードから記事を探す】
6月病の人は取り入れて!自分働き方改革「ワーク・スイーツ・バランス」
40代は6月に注意すべし。メンタル不調に陥る中年が急増中
梅雨時は「喘息」に注意。大人が発症すると完治率は5%
毎日がダルい&ツラい…「6月病」になった人の共通点と対策
風呂に入ると頭痛がする…原因は天井のカビ
「休む」を改革せよ!医学博士が教える最強の休息法5選
「病気ではないのに、体がずっとダルい人」がまずは取り入れるべき“3つの習慣”
「健康診断をサボり気味の人」のほうが長生きできる!? “正常値の維持”にメリットはない
「体重が5kg減って喜んでいたら…」元『とくダネ!』フジアナウンサーが患った“大病”の前兆
陸上自衛隊初の心理幹部が教える「強メンタル」のつくり方。感情の乱れを静める“DNA呼吸法”とは
蒸し暑くて、寝苦しい…「梅雨バテ」に効くツボを健康管理のプロが推奨
梅雨に「ぎっくり腰」が増えるワケ。“突然の激しい痛み”を未然に防ぐ方法をプロが解説
「折りたたみ傘に染みついた生乾き臭」どう落とす?湿気があっても“乾きやすい”効率的な方法を聞く
「高コスパ除湿器」販売員が本当に買っている3機種と絶対に買わない1機種
「ユニクロのあまり知られていない名作」梅雨時に活躍する傑作アイテム5選