水素水、EM菌…批判されても生き残る「疑似科学」のナゼ
男性がスポーツ関連に手を出しやすいのに対し、女性に浸透しているのが“子宮系”だ。山野芳子さん(仮名・28歳)は母親からある生理用ナプキンを勧められた。
「『紙ナプキンは石油を使っているから危険だ』と言われ、渡されたのが布ナプキンです。エコで節約にもなると聞かされたのですが、正直、いまだ半信半疑です」
この布ナプキンはそれ自体、疑似科学とは言えないが、問題はその「お勧めの理由」にある。
「石油だから危険といった時点でまったくのデタラメ。子宮温めも具体的な効果は不明。前にはやった疑似科学『経皮毒』の亜流でしかない」(水に関する著書も多い法政大学の左巻健男教授)
【石川幹人氏】
明治大学教授。’59年生まれ。認知情報論を専門とする傍ら超常現象の解明にも取り組む。著書に『なぜ疑似科学が社会を動かすのか』など
【左巻健男氏】
法政大学教授’49年生まれ。中学・高校の教諭を務めた後、同志社女子大学教授などを経て現職。著書に『ニセ科学を見抜くセンス』など
【桑満おさむ氏】
五本木クリニック院長。’86年、横浜市立大学医学部卒業。同大学病院勤務を経て現職。診療の傍ら、疑似科学・ニセ医療に関するブログを執筆
※写真はイメージです
― [疑似科学]にハマる人の特徴 ―
『なぜ疑似科学が社会を動かすのか』 進化生物学の視点から人間心理の本質に迫る。 |
『ニセ科学を見抜くセンス』 EM、マイナスイオン、食品添加物…世間に氾濫する「効果」「安全」「危険」の真実とは。 |
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