“名優”パイパーと“新進”ブレットの短編映画――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第126回
それは“名優”ロディ・パイパーと“新進”ブレット・ハートが共演した“短編映画”だった。“レッスルマニア8”(1992年4月4日=インディアナ州インディアナポリス、フージャー・ドーム)の第3試合でブレットがパイパーを下し、インターコンチネンタル王座を奪回した。
ブレットはこの前年の8月、“ミスター・パーフェクト”カート・ヘニングを破りインターコンチネンタル王座を獲得。しかし、同王座はその後、ブレットからザ・マウンティ(1992年1月17日=マサチューセッツ州スプリングフィールド)、マウンティからパイパーへと移動(1992年1月19日=ニューヨーク州オーバニー)。“レッスルマニア8”の大舞台でパイパー対ブレットのタイトルマッチが実現した。
パイパーとブレットの遭遇はただ単にチャンピオンベルトを争うための闘いではなくて、WWEの“ナンバー2”のポジションとその意味を観客に伝えるための人間ドラマだった。
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