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ブレットが目撃したホーガンとフレアーが“共存”するリング――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第278回(1998年編)

WCWオフィシャル・マガジン

ブレット・ハートは1997年12月、ついにライバル団体WCWに移籍。南部アトランタはホーガンとフレアーが共存する不思議な空間だった(写真はWCWオフィシャル・マガジン1998年1月号表紙より)

 あのリック・フレアーが「な、いいだろ、考えてみてくれよ」という目で“ヒットマン”ブレット・ハートの顔をのぞき込んだ。向かい合って立ってみると、フレアーよりもブレットのほうがちょっとだけ背が高かった。

「10年まえだったら、“ほうき”が相手だっていい試合ができたよ。でも、いまはハートビートが聴こえてくるようなサムバディーじゃないと……」

 “ネイチャーボーイ”フレアーが用意してきたパンチラインはこんな感じだった。

 ブレットは“ロウ・イズ・ウォー”から“マンデー・ナイトロ”に移籍してきたばかりの大物フリーエージェントである。いままで“あっち”の番組の主人公だったあの人がいきなり“こっち”の番組に引っ越してくることになったら、“あっち”の番組ではこの人に代わる新しい主役をすぐにこしらえなければならないし、“こっち”の番組は“こっち”の番組で主役クラスのポジションをつくってビッグなニューカマーを迎え入れる準備をしておかなければならない。

 “マンデー・ナイトロ”のTVインタビューでのワンシーンだから、どのあたりの台詞がいわゆるプロモで、どのへんのおしゃべりがフレアー個人からのグリーティングのメッセージなのか、いまひとつ判然としない。

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フレアーが“13タイムス・ワールド・チャンピオン

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